部屋の片付けをしていたら、昔記事やレビューを書いた雑誌が幾つか出てきた。殆ど忘れかけているモノもあり、嬉しい発見だったが、放っておいたら忘れ去られてしまう記事に違いない。10年以上前のワープロ原稿は当然ながら残っていないので、記事をスキャンして掲載してしまおう。著作権などあるかもしれないが、指摘されるまで放っておこくことにする。
今回はリチャード・ストレンジ(DOCTORS OF MADNESS)のインタビュー記事。ドクターズ・オブ・マッドネスは、1975-1978年、英国ロック・シーンがグラム/プログレ/ハードロックなどオールドウェイヴから、パンク/ニューウェイヴに変遷した時代に活動したバンド。1976年全英ツアーのサポートにデビュー直前のセックス・ピストルズを起用したことでパンク史に名前を残すが、ドクターズ自体の存在感や音楽性もユニークで見逃せない。
とは言ってもロック史の表舞台に登場することも無く、長らく忘れ去られた存在だったのが、2003年に突然来日が発表された。リーダーのリチャード・ストレンジ以外は消息不明のオリジナル・メンバーに代わって、日本のロックバンド「シスター・ポール」がバックを務めるという変則的なツアーだった。シスター・ポールが結成された1992年に日本でドクターズのCDがリリースされ、それを聴いて大きな影響を受けたというから、正に世代と国境を越えたコラボレーションだった。ライヴはパンク版ドクターズというイメージのアグレッシヴな演奏で、リチャードの現役感とドクターズの不変性を証明する素晴らしいものだった。筆者は観れなかったが、翌年2004年にも再来日ツアーを敢行した。
来日スケジュール
2003年
4月17日(木)下北沢シェルター
4月18日(金)十三ファンダンゴ
4月21日(月)新宿JAM
2004年
12月4日(土)富士アニマルハウス
12月5日(日)名古屋CLUB ROCK' ROLL
12月7日(火)新宿red cloth
インタビュー記事ではあるが、筆者の個人的体験を細かに書き連ねた文章は、本ブログとまったく違いはない。プロのライターでもなく只の音楽ヲタクの思い入れたっぷりの原稿を4ページも使って掲載してくれた編集者には感謝しかない。
現在リチャード・ストレンジは、ウィリアム・バロウズの世界を継承する音楽プロジェクトや、英国著名人を迎えてのトークショーのホストとして活躍中。シスター・ポールは2005年にギタリストが脱退し二人組になり、現在でもライヴ活動中。
⇒RICHARD STRANGE公式サイト
⇒SISTER PAUL公式サイト
音楽愛
世代や国境
関係ない
▼今は何故か、ゆるキャラと共演。。