YouTubeを自動再生していて流れてきた音楽ビデオに目が釘付けになった。男女混合バンドが雪の中のジャグジーではしゃいでいるが、真っ赤な血のプールや蜂蜜状のゼリーを身体に塗りたくり、組んず解れつするグロテスクでエロトピアなビデヲどうぞ。
Mammút – BLOOD BURST
亜米利加や英国では一発発禁、欧羅巴でも国によっては放送禁止スレスレ。こんなビデヲ流せるのは北欧くらい、と思ったら正に北欧羅巴、アイスランド(氷蘭土)のバンドだった。
MAMMÚT マンモス
メンバー
Katrína Mogensen カトリーナ・モーゲンセン (vo)
Vilborg Ása Dýradóttir ヴィルボルグ・オーサ・ディーラドッティエ (b)
Alexandra Baldursdóttir アレクサンドラ・バルドレッドティエ(g)
Arnar Pétursson アルナー・ペトルッセン (g)
Andri Bjartur Jakobsson アンドリ・ビヤルテュ・ヤーコブソン (ds)
レイキャビクで2003年に女性ロックトリオROKを結成。メンバーは当時14歳だった。2004年初頭に男性ギターとドラムを加え5人組となり名前をMAMMÚTに変更。その年、全国バンドコンテストで優勝。2006年にシュガーキューブスのレーベルSmekkleysaから『Mammút』でアルバム・デビュー。2008年に2ndアルバム『Karkari』リリース。リード曲「Svefnsýkt(睡眠病)」がラジオ・ヒットとなり、2008年のアイスランド音楽賞で「ベスト・バンド」にノミネートされる。
結成10周年に当たる2013年にリリースした3rdアルバム『Komdu til mín svarta systir(我が黒きシスターよ、ここへ来たれ)』は高く評価され、2014年アイスランド音楽賞で8部門にノミネートされ、「ベスト・アルバム」「ベスト・ソング」「ベスト・アルバム・カヴァー」の3部門を受賞した。
⇒公式サイト
「マンモス」は力強いメロディーを持った歪んだ楽曲を創り出す。ステージでは、焼け付くようなポストパンクの連射で、聴き手を骨折させ神経症に陥らせる。(公式サイトのプロフィールより)
上記の「BLOOD BURST(血が破裂する)」は6月にリリースされた最新シングル曲。アルバムからの2014年のシングル・カット曲「Þau svæfa(彼らは救世主)」のビデヲは更にヤヴァい。
Mammút - Þau svæfa
音楽的には同郷のビョークやシガー・ロスの影響過多だし、民族衣装かヒッピールックのファッションはどうにも垢抜けない。しかも正直言って美人とは言い難い。しかしながら、海洋民族の血の香りと、原初回帰の無垢な感性が、聴き手の心の中に眠る野性に火を点けるのだ。
日本のAmazonやDisk Unionなど通販サイトを調べた限りでは、どこでも販売されていない。現在イギリス/ヨーロッパ・ツアー中なので、これから話題になるかもしれない。少なくともビデヲのブッ飛んだ感性は、欲望愛好家諸君にアピールするに違いない。
マンモスは
氷の国の
エロとグロ
Mammút - Full Performance (Live on KEXP)