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「ゴーモン・クロノフォン・システム」(1910)
1903年にフランス人技師レオン・ゴーモン(Leon Gaumont)は、ベルリン製の蓄音機を使って大音量のスピーカー・システムの開発を始めた。
1910年にパリのゴーモン・パレスで音とフィルムをシンクロさせる「クロノフォン(Chronophone)」システムをデモンストレーションした。「エグレフォン(Eglephone)」と呼ばれる空気圧縮方式のアンプを備えており、4,000人規模のホールに十分対応できる大音量を発した。画期的だったのは、蓄音機レコードの収録時間しか映像とシンクロできなかった問題を、2台の蓄音機を使うことで解決した点である。音声技師は2台のスイッチを切り替えて、途切れないサウンドトラックを再生することが出来るのである。
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ふたつの蓄音機は同じ電気モーターで作動する。空気圧縮ゲージの下の制御バルブから空気ホースがそれぞれのモーターに繋がっている。この制御バルブの操作で、現代のDJのようにクロスフェードも可能な筈。下の写真の明るい色の金属多岐管が、蓄音機の出力管をラッパに繫いでいる。
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蓄音機のアームは重いのでスピーディーな操作が難しいが、それを解決すべくロボットのような球体間接がアームに組み込まれている。
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現物はパリのCNAM(Conservatoire National des Arts et Metiers/美術工芸国立音楽院)にある。
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音の拷問
ラッパとラッパに
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KO.DO.NA(蓄音機DJ)2/3@Bul-let's120213