A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ヤなことそっとミュート 2ndワンマンライブ “echoes”@赤坂BLITZ 2017.12.22 Fri

2017年12月24日 04時17分32秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ヤなことそっとミュート
2ndワンマンライブ “echoes”


OPEN 18:30 / START 19:15
TICKET 1F立見¥4,000 / 2F指定¥5,000 ※要・別途drink代



ヤなことそっとミュート、通称ヤナミューを初めて観たのは2016年10月20日(木)新宿ロフトのブクガ、おやホロとの対バンイベント「YOTEI HA MITEI」だった。デビューしたのが同年6月18日で8月には1stシングル『8CM EP』をリリースしており、知り合いの目敏い魔ヲタが観て「オルタナ/ノイズロックがカッコいい。けれど物販がユルくて面白い」と言っていた。「ユルいけれどきちんとしてるんですよ」と謎めいた発言も聴こえてきた。オルタナ/ノイズと聴いてイメージしたのはソニック・ユースだったが、ロフトで聴いたヤナミューはパール・ジャムやアリス・イン・チェインズを思わせる王道モダンロックだった。耳を圧するギターロックにメンバーのヴォーカルがクリアに聴き取れるサウンドのクオリティに驚いた。筆者はどちらかと言うとショートヘア好みではあるが、キリッとした表情で伸びのある歌声を聞かせるなでしこに一目惚れした。CDリリース時にフリーライヴを開催するのが通例で、手抜き無しのフルライヴに痺れて複数CDを購入しなで列をリピートするのが恒例になった。しかし主現場は別なので頻度は回数は少なく、毎回「久しぶり」と挨拶される顔馴染みにはなったが名前は覚えてもらえない。それでもヤナミュー現場の臨場感は他では味わえない至高体験として中毒性がある。



2017年3月26日 渋谷 WWWでの1stワンマンは客席中段でたっぷり音に浸った。余りにヴィヴィッドなサウンドに、バンド編成でやる必要はないのではないかと思った。「天気雨と世界のバラード」の天真爛漫な笑顔が新鮮で、それまで笑わないイメージを抱いていたヤナミューが箸が転んでも笑う年頃の天然女子であることを今更ながらに思い知った。特典会の笑顔は作り笑いではなく、本当に楽しんでいる気持ちが湧き出る放射熱で顔が火照ってしまう。つまり「ヤなことだらけの日常をそっとミュート」していた彼女たちが、日常を楽しむ術を身につけて「とりあえず」ではなく“心“から「ロックサウンドに切ないメロディーを乗せて」歌いたい気持ちが溢れ出ているのである。その輝きが2017年12月に向けてどんどん加速して行き、ついに迎えたクリスマスイブイブイブの12/22、赤坂ブリッツのステージで展開された二時間のワンマンショーでは自信に満ちた4人の笑顔と自然体のパフォーマンスが炸裂し、顔は勿論、身体全体が熱に浮かされて踊っているのかヲタ芸しているのかモッシュしているのか意識する暇もないほどのスピードで進行した。望郷のバラード「HOLY GRAiL」、瞬殺のスピードロック「クローサー」、オルタナメタル「Phantom calling」といった新曲の王道振りは、バンドサウンドのドライヴ感にスピードアップしたメンバーとファンの心のコール&レスポンスがキャパ1,418人の赤坂ブリッツをその3分の1の新宿ロフトに変えてしまった。その一体感はどんなロックやJ-ポップも到達し得ない、アイドルならではの心の接触の深みから溢れ出る共感SYMPATHYと愛LOVEの絶頂感に達した。

ヤなことそっとミュート - HOLY GRAiL【MV】


素晴らしいことにお楽しみはまだまだ続きそうである。2回目のワンマンを通過したヤナミューとファンは皆、次の到達点ヘ向けてスタートダッシュすることしか考えていないのだから。

ミュートして
お次は何処で
会いましょか


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