A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 32『救いのインターネット』~でんぱ組/アーバンギャルド/かもめ合唱団/SABOTEN/ハバナイ/笹口/ダフ・マッケイガン/水玉オンラインetc.

2020年04月12日 01時13分54秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


新型コロナウィルスが猛威を振るい世界は滅茶苦茶になってしまった。接触感染を防ぐためには人と触れ合ってはいけない、外出、特に三密(密閉・密集・密接)を避け外出しないことが感染防止及び疫病鎮静化のための第一の方法だといわれ、日本政府の緊急事態宣言が出る前からテレワーク在宅勤務をしている。特にこの一週間は話をするのは家族のみ、時折仕事関係の電話がある程度で、レコード棚が窓を塞いで”密閉”され、レコード・CD・本・雑誌が”密集”し、オーディオ・PC・楽器の配線コードが”密接”に絡み合った自宅で、完全に没交渉の引きこもり状態である。ドルヲタにとっては会社の同僚や知人よりも、推しメンと会えないのが何よりも辛い。ライヴはもちろんだが特典会という名の「濃厚接触」こそがヲタクの生き甲斐なのだから。そのフラストレーションを解消すべくアイドル側から「ネット配信ライヴ」や「インターネットサイン会」といったサービスが提供され、ヲタクの救いとなっている。

●爆裂女子-BURST GIRL-


爆裂女子は3月27日の定期公演が当日に中止になり、急遽無観客で配信ライヴを実施、インターネットを通していつも以上の爆裂パフォーマンスをみせてくれた。その後もメンバー個々にゲリラ的に行うツイキャスやネット飲みを通して素顔のトークを届けてくれる。配信が深夜に亘ることも多く、寝落ちしそうになりながら聴く推しの声は天国のように甘い子守歌。

●柿崎李咲・今泉怜・みしぇる


コロナ禍がまさに始まらんとしていた3月16日に突然のメンバー3人の脱退が発表されたネクロ魔ことNECRONOMIDOLの元メンバー柿崎李咲・今泉怜・みしぇるの3人は、4月7日に生配信版「to the future」トークイベントとインターネットサイン会を実施。脱退の理由は語られなかったが、今後もそれぞれ活動を続けていくことを表明し、タイトル通り未来の希望が感じられる幸せな時間だった。

●でんぱ組.inc


これまでも折に触れネット配信トークやイベントを行ってきたでんぱ組.incは、ニューアルバム『愛が地球救うんさ! だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』発売に向けて3月上旬から続けてLIVE配信やインターネットサイン会を実施。アイドルになる前は引きこもりだったメンバーもいるでんぱ組ならではのインターネットを通して伝わるファンへの真心は、暗いニュースばかりで落ち込んだ気分をハッピー状態に転化してくれる、まさに救いの太陽神である。



【えいたそモダニズム】Episode 32 『救いのインターネット』
その一方でSNSに跋扈するデマや偽情報に踊らされたり、ネット詐欺や犯罪に巻き込まれたり、依存し過ぎて正常な社会生活に戻れなくなったりといった、インターネットの暗黒面にも警戒しなければならない。果たしてインターネットは救いの神か悪徳の罠か、えいたそ☆成瀬瑛美さんのご神託に従って分析してみることにしよう。

●でんぱ組.inc 『もしもし、インターネット』


「愛」「ファミリー」をテーマとした、現体制初のオリジナルアルバムが完成! 6thアルバム『愛が地球救うんさ! だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』は、「愛」「ファミリー」がテーマ。夢眠ねむが卒業した2019年以降の活動の総括となる今作は、キャリアを重ねつつも常に止まる事なく新しい音楽性へと進化を遂げ、ビジュアル面でもギャルメイクや、90S'原宿ストリートスナップ風アー写がSNSで話題となり、アイドル界においてエポックメイキングな活動を積極的に行ってきた活動の集大成となる。

緊急事態宣言真っただ中の4月15日に発売と発売となるでんぱ組の新作は、ステイホーム(ファミリーワールド)、外出自粛(星降る引きこもりの夜)、花見禁止(桜が咲く頃に)、イベント延期(秋の葉の原っぱで)、生存率(いのちのよろこび)など時事問題を取り上げ、現代最高の社会派アーティストであることを証明した。ネット社会を告発するメッセージソング「もしもし、インターネット」のレトロ感は、活字⇒ラジオ⇒テレビ⇒ビデオ⇒インターネットとメディアは進化/変化しても、決して変わることのない人間同士のコミュニ―ケーションの普遍性を賛美し、対COVID-19(新型コロナウイルス感染症)戦争の勝利を誓う革命歌でもある。

でんぱ組.inc「もしもし、インターネット」Music Video



●アーバンギャルド『インターネット葬』


2018年にCDデビュー10周年を迎えたアーバンギャルドの記念アルバムにして、2年4ヶ月振り8枚目のオリジナルアルバム『少女フィクション』 (2018/4/4)に収録。

筆者がでんぱ組に出会い、地下アイドルヲタク道に足を踏み入れるきっかけになったアーバンギャルドは、インターネットに生まれインターネットで育ちインターネットに死ぬ現代の少女たちの歓喜と悲哀を軽妙なトラウマテクノポップで歌い上げる。デビュー以来、少女・性・死・病をテーマに心の闇と社会問題を取り上げ、東日本大震災や原発事故を歌にしてきた松永天馬が今回の「コロナ禍」をどんな曲に仕上げるか楽しみである。

【手書きPV】インターネット葬/アーバンギャルド

アーバンギャルド vs でんぱ組.inc@渋谷 O-Crest 2012.7.11 (wed)


●かもめ児童合唱団 『インターネットブルース』


三浦半島最南端の太陽の子供たち“かもめ児童合唱団”によるセカンド・アルバム。約40年(2016年時)の活動歴のある老舗の合唱団が、大きな声で伸び伸びと歌う独特の合唱スタイルで注目を集めている。メジャー第1弾となる今作は、日本テレビ系ドラマ『泣くな、はらちゃん』劇中歌「私の世界」「初恋は片思い」、坂本慎太郎とのコラボ曲「あなたもロボットになれる」のほか、カヴァー曲やオリジナル曲などバラエティに富んだ楽しい内容。 (2016/1/20)

インターネットの悲哀を描いたこの曲は当然ながら大人が作った曲だが、純粋な心の子供たちが歌うと愛唱歌や童謡のような日常風景を描いた普遍性をもつ。インターネットは日常だから。

かもめ児童合唱団 - インターネットブルース



●SABOTEN 『インターネットヒーロー』


今までの固定観念を吹き飛ばす新生SABOTENがここに誕生!平和(PEACE)を願い、様々な形であなたの背中を押す、この作品にかける明確で強靭な意志が宿った最高傑作! 10thアルバム『MASTER PIECE』(2015/11/4)

メロコア版インターネットソングはネットの中でしか生きられないヒーローへの鎮魂歌。気が付くと同じようにトレンドを追っている自分がいる。テレビとスマホをOFFにして、レコードに針を落とすことが必要だ。

SABOTEN "インターネットヒーロー" MUSIC VIDEO



●Have a Nice Day!『Kill All Internet』


Have a Nice Day! 通称"ハバナイ!"は東京を中心に活動するニューウェーブ。ジャンルを超えた踊れる楽曲と、そこに乗せられるロマンティックな歌詞で魅せる。シンガロングを生み出す熱狂的なライブが特徴。多数のタイアップソングを含む最新アルバム『DYSTOPIA ROMANCE 4.0』が満を持してavexより発売! (2019/11/6)

映画『モッシュピット』でアイドルグループおやすみホログラムと共演したハバナイ!は”すべてのYouTuberとインターネットを殺せ!”と歌うが、裏を返せばネットなしでは生きられない現代ロックバンドの存在の耐えられない軽さを弾劾する逆説的実存主義の歌である。

2020.02.16『Kill All Internet』/Have a Nice Day!(ハバナイ) at 渋谷O-nest



●笹口騒音ハーモニカ『インターネットストーキングガールフレンド』


ついに笹口騒音、通算10枚目のアルバム『三億年生きた笹口』大完成! 笹口聖誕3億周年にちなみなんと約30曲、約80分収録予定! 笹口史上最も遊び心と下心(エロ)にまみれた宇宙的大名盤の大予感! (2014/9/24)

ロックバンドうみのてのリーダーにして今はYAOAY名義で活動する笹口騒音ハーモニカは、空虚なファルセットヴォイスで、誰でもなれるネットストーカーの独白を歌う。志賀直哉の白樺派の流れをくむ私小説である。

インターネットストーキングガールフレンド



●ジ・インターネット The Internet


ジ・インターネット (The Internet) とは、アメリカ合衆国, カリフォルニア州, ロサンゼルスにて結成されたトリップ・ホップバンドである。代表曲は、"Love Song - 1"。現在は、タイラー・ザ・クリエイターが結成したヒップホップコレクティブ"Odd Future"に所属している。

その名もずばりのバンドがアメリカにいる。ソウル・R&Bは筆者の苦手なジャンルであるが、紅一点ヴォーカルのシド・ザ・キッドの健全なエロティシズムに心が惹かれる。それにしてもギタリストの名前がスティーヴ・レイシー(Steve Lacy)とは、フリージャズファンにとっては気になる存在である。サウンド的には特にネットや電脳世界の香りはないが、歌詞は人間同士のコミュニケーションに関するものが多いようだ。

The Internet - Come Over (Official Video)



●ダフ・マッケイガン『キル・ジ・インターネット』


元ガンズ・アンド・ローゼズのベーシスト、ダフ・マッケイガンが2015年にデジタル・リリースしたEP『How To Be A Man』に収録。元ガンズのいジー・ストラドリン(g)、アリス・イン・チェインズのジェリー・カントレル(g,vo)などが参加。(2015/5/12)

ダフ・マッケイガンは若い頃、パンクロックへの忠誠心を表すためにシド・ヴィシャスの南京錠ネックレスをつけていたが、あるときそれは彼自身ではなく他人のアイデンティティだと気がついた。同様にインターネットは他人の視点や意見を押し付け、自分自身の意見を持つことを阻害する。つまり首を絞める南京錠に他ならない。スマートフォンを叩き壊し、インターネットの呪縛から自由になれ。Kill The Internet!

Kill The Internet - Duff McKagan ft. Stradlin, Cantrell and Mayorga



●The Limousines『Internet Killed The Video Star』


2007年サンフランシスコで結成されたエレクトロポップ・デュオ、ザ・リムジンズのデビュー・アルバム『Get Sharp』(2011)に収録。

曲名からバグルスの1979年のヒット曲「ラジオ・スターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」のパクリかと思ったら、全く別の曲だった。"インターネットがビデオ・スターを殺した"というのはレンタルDVD店の凋落をみれば事実であるが、ゾンビ軍団と子供戦士のバトル映画のMVと歌の関係が意味不明。キモいアルバム・ジャケットを見れば彼らの歪んだセンスが分かるけど。

The Limousines - Internet Killed The Video Star (Official Music Video)


インターネット
なければ死ぬか?
生き返るか?

●水玉おんらいん


現実社会ではちょっと根暗なヒキヲタゲーマー乙女、未鈴とえいたそ。しかしそんな二人は、知る人ぞ知る伝説のクソゲー「水玉おんらいん」のトッププレイヤーアイドルだったのだー(゜∀゜*)!!!!w 「「あなたのはーとにログインしたいの☆」」一緒にラブラブな冒険しよう!!!!水玉おんらいんヽ(*´∀`)ノヽ(´∀`*)ノ!!

でんぱ組incの古川未鈴と成瀬瑛美(当時はえいたそ)により2009年に秋葉原ディアステージで結成されたアイドルデュオ。でんぱ組のメジャー・デビュー以降はレギュラー活動していないが、今でもイベント等にサプライズ出演することがある。2009年11月2日に今は亡き六本木スーパーデラックス(スーデラ)に出演していたことを知った。当時筆者はスーデラに足しげく通っていたからニアミスしていた新事実! 実際に11月14日にキノコホテルをスーデラで観ている。えいたそと筆者の運命の赤い糸はその時結ばれたのかもしれない。

Mizutama online 091102

Mizutama online (from Dear Stage Akihabara) perform at Super Deluxe's 7th Anniversary party, November 2nd 2009
サンヘドリン@高円寺HIGH 2009.11.4 (wed)
キノコホテル@六本木Super Deluxe 2009.11.14 (sat)
コメント (4)
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