昨年生誕100執念を迎えた、20世紀を代表するフランスの作曲家オリヴィエ・メシアン。敬虔なカトリック教徒であったメシアンは、1931年(22歳)から終生、パリ9区・聖トリニテ教会のオルガニストとして活躍、また類い稀な博識をもつ神学者でもあった。
メシアンは、1940年代末から1950年代初めにかけて前衛音楽に向かうが、後にこれを不毛として、自然のなかにある音楽、鳥の歌による作品の探求を開始する。鳥類学者としても知られるメシアンは、世界中で鳥の鳴き声を採譜し、これを独自の音楽世界にまで高めていった。
1956~8年にピアノのために作曲された「鳥のカタログ」は、全7巻13曲からなる。それぞれの曲は、フランス各地の代表的な鳥の名前を標題にしているが、仲間の鳥も合わせて全部で77種類の鳥の歌が、棲息地の風景、時間の移り変わり、静寂、気温、光と翳の変化などとともに音楽化され、大自然の色彩とリズムが饗宴する。
メシアンの
耳が聴き取る
鳥の声
メルツバウの「13 Japanese Birds」のヒントともなった作品であるが、当然音楽性の繋がりはない。
メシアンは、1940年代末から1950年代初めにかけて前衛音楽に向かうが、後にこれを不毛として、自然のなかにある音楽、鳥の歌による作品の探求を開始する。鳥類学者としても知られるメシアンは、世界中で鳥の鳴き声を採譜し、これを独自の音楽世界にまで高めていった。
1956~8年にピアノのために作曲された「鳥のカタログ」は、全7巻13曲からなる。それぞれの曲は、フランス各地の代表的な鳥の名前を標題にしているが、仲間の鳥も合わせて全部で77種類の鳥の歌が、棲息地の風景、時間の移り変わり、静寂、気温、光と翳の変化などとともに音楽化され、大自然の色彩とリズムが饗宴する。
メシアンの
耳が聴き取る
鳥の声
メルツバウの「13 Japanese Birds」のヒントともなった作品であるが、当然音楽性の繋がりはない。