グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大島ならではの雪だるま

2014年02月11日 | ツアー
昨日の馬車&ジオパークモニターツアーの最終日も、雪で馬車は出せませんでした。
で、前日と同様、乗馬を楽しんだ後にジオツアーに行ってきました。

昨日は、お客様が三原山を希望されたので、長靴をお貸しして歩くことにしました。
遊歩道はこんな景色…道路は全く見えません。

「これじゃあ馬車は無理ね」byお客様。

1986年溶岩流が、折り返し地点です。

低い場所は、みんな雪が埋めていました。

ところで昨日は、歩きはじめから楽しみにしていたことがあります。
それは…1777年の噴火で流れた黒い溶岩の丘の上に“雪だるま”を作ること!

足跡ひとつない真っ白な雪を、慎重に踏みしめながら丘に登りました。

時々膝ぐらいまで、ズブズブっと雪に沈んでしまうのですが、それがまた楽しいです。
そして…

ご覧ください、この眺め。

こんな場所で雪だるまを作れるなんて、最高の贅沢です!

5歳のT子ちゃんとご両親は、皆で協力してアッという間に雪だるまを完成!

三原山を背景に…素敵すぎます!

「こっちの角度からも写真撮ってください。」byお客様。

実は違う方向にも顔があるのです。

近くに「雪にくるまれた縄もよう」も見つけました!

なんとも素敵な芸術作品です。

「これ、すごく奇麗~!」お客様の声に振り向くと…

確かに。
真っ白な雪の上で、木の枝が絵のような風景を作っていました。

帰り道、丘の上に“雪だるま”がポツンと残っているのが気になって、みんな何度も振り返りました。

この写真で、丘の上の“雪だるま”が見えるでしょうか?
四角っぽい黒い岩の上に乗っています。

目や口は「ようがん」でできています!

これ、“大島ならでは”の雪だるまですよね!!

「まだ、こっち見てるよ~。」
「ほんとだ。」
「あ、まだ見てる」
「ありがとう~!」

ありがとう…その言葉が出てくる心情が良くわかりました。
それで、みんなで雪だるまが見えなくなるまで、何度もお礼を言いました。

馬車は出なかったけれど、とても楽しいジオツアーでした。


ところで、話しは全く変わりますが…
「土砂管理研究グループ火山・土石流チーム」のホームページをご存知でしょうか?
http://www.pwri.go.jp/team/volcano/jindex.htm

ここに「伊豆大島現地調査報告(第 3 報)」が載りました。
http://www.pwri.go.jp/team/volcano/izuooshima/izuooshima3.pdf
聞き取り調査の結果から「今回の豪雨による土砂被害は、概ね4段階」と考えられるようです。
結論だけではなく、それを導きだす過程も知ることができます。

大島の土砂災害を学びたい方は、ぜひご覧ください。

(カナ)

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