グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

地球惑星科学連合大会「ジオパークへ行こう」報告その3

2016年05月27日 | 火山・ジオパーク
各地ジオパークの紹介、最終回です。

Mine秋吉台ジオパークは…

小原北士氏のプレゼン。

「空から見た景色に1カ所、色が違うところがある。なぜ?」という問いかけから…

近寄ってみると、さらに不思議が…という展開へ。

森と草原がキッパリ別れているし…


ロートのような穴がいっぱい開いているし…


白い岩がゴツゴツ。

この石はなに?

「森と草原が分かれている理由は人が野焼きをしているから」と、途中まで種明かしがありましたが…

それ以上は「現地へ来てくれたら答えを教えます。謎を解きに現地へ来てください」とのこと。

「ヒントは草地から出てくる弾です。」と写真を見せられ、謎は深まるばかり…。

「生きているうちに絶対、謎を解きに行かなくては!」という気持ちになりました~。

遠い昔のサンゴ礁がプレートの移動で陸にくっつき、盛り上がって今、目の前にあることを写真を使って説明してくれ…


地上の景色だけでなく地下も含めて全部石灰岩だと、絵を使ってわかりやすく教えてくれます。

地下がイメージできるような絵でした。

専門用語は覚えなくても理解できるように、最後にキーワードとして紹介。

この使い方、私の理想です(^▽^)

ドリーネというロート状の穴ぼこが集まった、大きい凹地がウバーレで、そこに集落が出来…

(石灰岩が壁になってる!)

その集落の説明看板の内容は…
「降った雨の行方」も「石垣」も「住民の方に聞いてみよう」

「聞いてみよう」って…初めて見る看板です!!

会場からも「オオオ~!」という驚きと賞賛の(だと思います!)声があがっていました。

とても面白かったです。

さて、最終回の講演は伊豆半島ジオパークの…

鈴木雄介氏

伊豆半島がフィリピン海プレートの上に乗っていて、本州に衝突中であること…


断層で景色がキッパリ別れていることも、こうして見ると良くわかります。


若い兄弟のような火山島、伊豆諸島の島々の景色を紹介しつつ…

「毎年4cmずつこちらに近づいてくるので、毎年違う景色が見られてお得です」と。
この一言、面白かったです!

鈴木さんは伊豆半島の紹介をしながら、他のジオパークとの関わりも教えてくれました。

他のジオパークを学び、知っておくことって大事ですよね。

森が海を豊かにすることも、解説されていました~。


この調子で毎年積み上げていったら、ジオパークってかなりオモシロい場所になるのではないでしょうか?

来年の『ジオパークへ行こう!」の展開やいかに?

(カナ)
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