グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

メイキング・オブ・オンラインツアー その6

2022年02月04日 | ツアー
前回、椿の花のすごさをご紹介しましたが、今回は…

椿の本当の実力が、わかる場所にご案内します!

ということで、やってきたのは三原山ツアーで、お馴染みのここ。

噴火のたびに火口から溢れた溶岩流で焼かれ、植物たちがゼロからのやり直しを強いられている場所です。
昨年12月30日、椿を意識しながら、遊歩道沿いを歩いてみました。

歩き始めてすぐ、樹高1m前後の椿の木を発見!

まだ蕾はないけれど、濃い緑の葉が元気そうな椿です😊

もう少し歩くと、今度は小さくて葉の数も少ない椿が見つかりました。

なんとなく頼りなげです。

そして、さらに80cmぐらいの高さの椿!

こちらも艶々の緑の葉を茂らせていました😊

この70年前に溶岩に覆われた場所には、道路沿い(黄色のライン上)だけで、3本も椿が生えていました!

いつも歩いているのに「見えていない」ものが、たくさんあるのだなぁと痛感しました。

さすがに、35年前に流れた溶岩の上には、まだ椿は見つかりませんでした。


一方こちらは、245年ほど前に流れた溶岩地帯に生えている椿。

冬には立派に花を咲かせていますが(赤いの分かりますか↑)、
昨年6月に行った時は、周りの他の木々に光を奪われて、小さくなっている感じでした💦

「椿、頑張れ〜」と声をかけ、写真を撮って帰ろうとしたら、なんと足元にマムシが!!🐍
慌てて飛び跳ねて、なんとか踏まずにすみました(危なかった〜)。

この場所では、これまでも2回マムシを見ています。
マムシがいるってことは、餌のネズミがいるということだから、やっぱりタネはネズミに運ばれたのかもしれませんね😊

一般的に椿は、「冬も緑の葉が茂る森に生える植物」と思われていますが、たびたび溶岩で焼かれて、土の栄養状態が悪そうなところでも、生きることができる植物なのですよね!(椿、すごい〜)

さて「オンラインツアー裏話シリーズ」も終わりが近づいてきましたが、まだ少し続きます(笑)

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする