グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磯の貝達14

2009年10月07日 | 海の生物
台風が近づいて来ています。明日はどんな事になるんでしょうね~
こんな日には、海には近づか無いのが一番です。
波の影響を大きく受ける磯では、この後凄い状態になるからです。
そんな時いつも、浅場の生き物達はどうしているんだろう?と気になります。
決して確認する事は出来無いんですけどね~

今回の台風18号には「メーロー」いう名前が付いています。
台風にも名前があると言うのは、実に面白い事だと思います。
台風にだって名前があるのですから、生物に名前があるのは当然でしょう。
生物の名前には、世界的に通用する「学名」という物と日本独自の「和名」という物があります。
日本の素晴らしい所は、日本独自に「標準和名」という日本共通の名前を生き物に与えている所です。
こういう制度は、海外ではあまり無いのが実情です。

貝にも数々の「標準和名」があります。5000種以上いる貝全てにそれぞれの「和名」があるのです。
その名は様々で、センスのある物から「なんで・・・?」と思う様な名前等様々です。私個人としては、やはりその生物の特徴が和名に現れているのが、分かり易くと良いと考えます。

そんな中で絶妙と思うのが、今回紹介する「レイシガイ」の仲間です。
レイシガイはアッキガイ科という大きなグループに属する貝で
アッキガイは、昆虫でいう所に蝶類や魚でいう所のハゼ類等に匹敵する大きな「科」です。

その仲間で本当に良く使われるのが「レイシ」という言葉です。
「レイシ」は「茘枝」でライチの意味があります。確かに表面がゴツゴツ、イボイボしていて似ています。
しかし、調べてみると「ニガウリ」の別名も「レイシ」と言います。
何だかこっちの方が良く似ている気がします。
ま~この「レイシ」も「茘枝」から来ているのかも知れませんけど・・・
実にその物も形状を表した、分かり易い名前ではないでしょうか?

写真の貝は「レイシダマシ」という貝です。「ニセ~」や「~ダマシ」はよく似ている種類に使われます。
生物の名前の意味を考えると「なるほどな~」と思う所が多くありますよ。
身近な生き物で構いません、「何故こんな名前なんだろう?」と疑問に持ってみましょう。きっと新しい発見がありますよ~~

中には「ニセシロレイシダマシ」っていう貝もいる位です。
「ニセ」で「ダマシ」・・・もうこうなると、何が言いたいか良く分からなくもなりますね・・・(笑)

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