グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

「御神火スカイラインウォーク」

2023年12月21日 | 火山・ジオパーク
17日に土砂災害10年事業の企画として行われた「御神火スカイラインウォーク」に参加しました!



当日は、ジェット船が全便欠航になるほどの強風。
スカイラインは西風が吹き上げるので特に風が強かったです...

が!
イヤホンマイクがあったおかげで、解説は問題なく聞こえました😊

メモリアル公園の駐車場で待ち合わせ、マイクロバスで山頂口駐車場に移動。
バスの中では、平成元年に開通した町道元村三原山線に
「御神火スカイライン」の名称が公募で決められたことなどが伝えられました。
地元の中学生の命名だったそうです!

バスを降りて皆が写真を撮っているのは...


この景色!

風は強いですが、
空は澄み渡り、富士山はくっきりです😊

歩き始めです〜




昨年8月の台風で崩壊した箇所は、土嚢で仮復旧していますが、


まだ、木や土砂がたまっています。

今後、取り除き、復旧工事をしていくそうです。


10年前の土砂災害で木が流され表層崩壊が起きたところが、間近でよくわかります。



強風の中、大島支庁土木課の方から防災対策について説明がありました。


こちらは、水を集めて下流に流す、水路工

奥の方は草木に覆われ目立たなくなっています。

環境省伊豆諸島管理官事務所の方からは
2013年の土砂災害の後に緑化を早め、土砂の流出を減らすための航空実播と
モニタリング調査についての説明がありました。


植生が回復するとなぜ、土砂の流出が少なくなるのか?

「植物の根が土砂を保つから」と思っていましたが、
それ以外に
「落ち葉で地表が守られるから」
「有機物が増えると水をふくむから」
というのも理由だそうです!

樹木の量が増えてきたものの、根の浅い先駆植物(草本類)が多いため、
地面の中はすかすかで安定性はまだ低いそうです。

大島町建設課の方からは、R3の6/5にオープンしたメモリアル公園の
建設経緯などのお話がありました。




このスカイラインの周辺には、山腹工や


導流堤など


土砂災害に対するさまざまなハード対策が行われており、
建設中のところや、これから工事予定のところもあります。

防災設備関連の看板は島内に5つあるそうです!
このようなわかりやすい看板があると全体像が見えていいですね。

お子さん連れのご家族も参加されてました☺️


山頂口からメモリアル公園まで約5kmの御神火スカイライン。
解説していただくことによって、
多くを学ばせていただきました。



風が強く、海は白波が立っていましたが、
このような企画を主催してくださった
伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局のみなさまに感謝申し上げます✨

(ユリカ)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10年後 | トップ | 「裏砂漠」吹き流し! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

火山・ジオパーク」カテゴリの最新記事