先日のジオガイド養成講座で、10年前の陸ガイド部門の立ち上げ当時にしばらく一緒に活動し、その後も店のガイド仲間の動物に関する疑問にアドバイスをくれている天野氏が、ガイド養成講座で登壇しました。
いつも生物の名前だけでなく、生態や周りの環境との関わりを理論的にわかりやすく教えてくれる天野氏。学生時代から野生生物の調査に関わり、2008年〜2年間の大島在住中には、大島公園ビジターセンターに展示する「鳥、虫、哺乳類」の説明文を作るために、過去に伊豆大島に出現した生物のデータを調べていたため、動物全般に詳しい人です。
しかし養成講座の題名は伊豆大島の動物!
動物って…哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫、甲殻類、陸生貝など、ものすごく範囲が広いけれど、どうやって1時間半にまとめるのだろう?と、チョットだけ心配していました。
でも資料は、実に素敵にまとまっていました!
「大島が一度も本土とつながったことがない(とする専門家が多い)火山島で、動物たちはなんらかの方法でこの島にやってきた」という切り口で話が始まり、島で暮らすうちに変化した形態や行動、周囲の環境や他の動物との力関係など、特徴的なものをわかりやすくピックアップして教えてくれました。
で、例のごとく少だけ印象に残ったものを取り上げて報告しようと思いましたが…
少しだけではあまりにもったいない…と思い直し、資料にある動物を全て連載でとりあげることにしました!
題して「伊豆大島の動物シリーズ」
で、今日はまず哺乳類の中のイタチのみ。
資料によると「伊豆大島では現在、オオシマイタチ、オオシマアカネズミ、ハツカネズミ、ドブネズミ、クマネズミ、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、イエコウモリ、ユビナガコウモリ、キョン、タイワンザル、タイワンリスの13種の哺乳類の記録がある」のだそうです。
オオシマイタチ
「伊豆諸島ではいくつかの島でイタチの導入による生態系の破壊が問題になっているが、伊豆大島には元々イタチが生息していたとされる。伊豆大島の個体群は1942年に研究が行われてニホンイタチの小型の亜種であると記載され、「オオシマイタチ」とされている。島内では個体数は多くはないが、人家周辺でも山林でも時々見られる。
亜種については諸説有り、屋久島、種子島に分布する亜種「コイタチ」と同じもので、亜種ではなく「島嶼型」のようなものだとする研究者も居る(講演資料より)」
(写真撮影・願法)
イタチについては最近遺伝子による調査が進み、オオシマイタチは東から、コイタチは西からやってきたことがわかっているそう。同じものではないけれど、島で暮らすうちに似てきたとのこと。
ちなみに伊豆諸島の有人島の中で、人の影響を受けずに自力でイタチが島にやってきたのは伊豆大島だけだそうです。(流木などに乗って流れ着ける距離だったらしい)
三宅島、八丈島など人がいなかった島は、ネズミ駆除の目的で人がイタチを放してから、野生動物に深刻な問題が生じているそうです。
(このことについては東邦大学の資料が詳しいです)
また私たちのブログでも過去に数回、イタチの報告があがっています。
昨日のイタチ
イタチ劇場
ムチャクチャかわいい!
交通事故!
「イタチ劇場」のブログでは、オカダトカゲがイタチに4匹も食べられていますが、それでも伊豆大島のオカダトカゲはいなくなりません。
それは共存できるように、トカゲが適応してきたから…
生命の変化や適応って、本当にすごいです。
この辺りはトカゲのところでまた詳しくお伝えします〜😀
(かな)
いつも生物の名前だけでなく、生態や周りの環境との関わりを理論的にわかりやすく教えてくれる天野氏。学生時代から野生生物の調査に関わり、2008年〜2年間の大島在住中には、大島公園ビジターセンターに展示する「鳥、虫、哺乳類」の説明文を作るために、過去に伊豆大島に出現した生物のデータを調べていたため、動物全般に詳しい人です。
しかし養成講座の題名は伊豆大島の動物!
動物って…哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫、甲殻類、陸生貝など、ものすごく範囲が広いけれど、どうやって1時間半にまとめるのだろう?と、チョットだけ心配していました。
でも資料は、実に素敵にまとまっていました!
「大島が一度も本土とつながったことがない(とする専門家が多い)火山島で、動物たちはなんらかの方法でこの島にやってきた」という切り口で話が始まり、島で暮らすうちに変化した形態や行動、周囲の環境や他の動物との力関係など、特徴的なものをわかりやすくピックアップして教えてくれました。
で、例のごとく少だけ印象に残ったものを取り上げて報告しようと思いましたが…
少しだけではあまりにもったいない…と思い直し、資料にある動物を全て連載でとりあげることにしました!
題して「伊豆大島の動物シリーズ」
で、今日はまず哺乳類の中のイタチのみ。
資料によると「伊豆大島では現在、オオシマイタチ、オオシマアカネズミ、ハツカネズミ、ドブネズミ、クマネズミ、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、イエコウモリ、ユビナガコウモリ、キョン、タイワンザル、タイワンリスの13種の哺乳類の記録がある」のだそうです。
オオシマイタチ
「伊豆諸島ではいくつかの島でイタチの導入による生態系の破壊が問題になっているが、伊豆大島には元々イタチが生息していたとされる。伊豆大島の個体群は1942年に研究が行われてニホンイタチの小型の亜種であると記載され、「オオシマイタチ」とされている。島内では個体数は多くはないが、人家周辺でも山林でも時々見られる。
亜種については諸説有り、屋久島、種子島に分布する亜種「コイタチ」と同じもので、亜種ではなく「島嶼型」のようなものだとする研究者も居る(講演資料より)」
(写真撮影・願法)
イタチについては最近遺伝子による調査が進み、オオシマイタチは東から、コイタチは西からやってきたことがわかっているそう。同じものではないけれど、島で暮らすうちに似てきたとのこと。
ちなみに伊豆諸島の有人島の中で、人の影響を受けずに自力でイタチが島にやってきたのは伊豆大島だけだそうです。(流木などに乗って流れ着ける距離だったらしい)
三宅島、八丈島など人がいなかった島は、ネズミ駆除の目的で人がイタチを放してから、野生動物に深刻な問題が生じているそうです。
(このことについては東邦大学の資料が詳しいです)
また私たちのブログでも過去に数回、イタチの報告があがっています。
昨日のイタチ
イタチ劇場
ムチャクチャかわいい!
交通事故!
「イタチ劇場」のブログでは、オカダトカゲがイタチに4匹も食べられていますが、それでも伊豆大島のオカダトカゲはいなくなりません。
それは共存できるように、トカゲが適応してきたから…
生命の変化や適応って、本当にすごいです。
この辺りはトカゲのところでまた詳しくお伝えします〜😀
(かな)
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