グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

関西大学の減災政策研究室(永松ゼミ)の皆さんと1日目

2024年09月10日 | ツアー
関西大学の減災政策研究室(永松ゼミ)の皆さんが、昨日と今日の2日間、ガイドをリクエストしてくれました。(永松ゼミについてはこちら

日頃は大阪で、災害や復興をテーマに学んでいる皆さん。
地震や台風、猛暑などは身近な存在でも、火山は近くにない学生さんたちに、何をどのように伝えれば未来に役立つものになるのか?? 散々迷い、スケジュールを考えました(しかも前日まで雨予報でした😅)

1日目は、御神火温泉にお迎えに行ったので、1338年に山腹割れ目噴火で流れたと考えられている溶岩流を紹介するところから初めました。

10年前の土砂災害にも影響を及ぼしたと考えられている、溶岩流だからです。

その後、山頂ジオパーク展で噴火動画を見てもらい

噴火をイメージしてもらってから火口へ!

時間がなかったのと、今回の目的は火山を詳しく学ぶことではなくて、島の暮らしや災害と関わりのある火山を体感してもらことだったので、1986年溶岩にだけ立ち寄り…

植物観察もせずに、セッセと歩いて火口を目指し、全員で大きな火口を眺めました。

火口周辺のアシタバの花が一斉に開花していて、夏の終わりを感じました。

(まだとても暑いですが)

昼少し前に下山したあと、午後の講義内容とつながるように、2013年土砂災害の被災現場と

砂防ダムを見学。


午後からは、店のログハウスで、3人の島民の方々(元・町長、被災したホテルの女将、ジオパーク専門員)に30分程度話をしてもらい、学生さんからの質問に答えてもらう時間を設けました。

皆さん、学生さんに問いかけながら、ご自身の体験や”思い”を語ってくれて、心に響く濃い時間になりました。

夜行船であまり眠れず大島について、午前中に山を歩いて、しかも昼食直後だったのに、学生さんたちが皆しっかり聞いていたのは、それだけ話し手が真剣に語ってくれたからだと思います。(ご協力いただいた皆様に感謝)

いっぱい書きたいことはありますが、今日は頭が朦朧としているので、2日目(今日)の報告は明日に続きます!

(かな)
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桜散る? まだ!

2024年09月09日 | 植物

大島桜は里桜 大島に沢山咲いていますがその木によって随分個性が違います。食いしん坊の私はサクランボで確認します!渋い物が多いですが美味しいものに当たる事もたまにあります。花が大きい物が有りますが木によって色々です。

 葉もこれは大きいな!季節はずれですが“桜餅”食べたく成ってしまいました。この大きさならお店並みのサイズのが作れるから!

生の葉でも桜餅の香りが出るでしょうか?

 本日の相方は

私と一緒にうつらうつら日陰ですから涼しいのです。(しま)

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仙台からいらしたご家族と裏砂漠

2024年09月08日 | ツアー
一昨日に仙台からいらしたお客様との1日ツアー、後半です。

三原山を下山し、これから裏砂漠を目指します!


途中に転がっている大きな石が、人力で動かないか試してみるお母さんと、アドバイスをする皆さん。

(もちろん、重くて動きませんでした)

他に捕まる草のない裏砂漠に、数年前から生えているシマヘクソカズラを紹介。

昨年より一段と大きくなりました。そして…

花が咲いているのを、お母さんが見つけて教えてくれました!(普通の花の半分ぐらいの小さな花です)

ハチジョウイタドリは、ここでも花盛りでした!
赤。

白。

ド〜ン!!

逞しいイタドリと記念写真を撮りました😄

5年前の台風後は何一つなかったのに…さすがイタドリ!
この後、周りに植物がない裏砂漠らしい景色を見ていただくために、背後の丘に登りました。

「上まで行くと海が見えますよ」と伝えたら、走って登っていくお父さんたち。

海を見て「やった〜」という感じでしょうか?(ポーズから推測)

青空と雲のコラボが、メチャメチャ素敵でした!

そして、若い人たち(娘さん&息子さん)だけ飛びました!


娘さんは、足もとの石を拾って顔真似。

どんな表情を作ってくれたか、ご想像にお任せしますが…、そっくりでした!🤣

まん丸の石を並べて置いてきたので、次も見つかるといいなぁ。

久々にのんびり休憩。

の、あとの、石投げ。

誰の石が一番遠くに飛んだのかな??

ジオロックガーデンでは息子さんがポーズを決め、それをご家族で撮影していました。

仲が良くて、ご一緒していて楽しかったです!

帰り道は、トノサマバッタやショウリョウバッタが何匹も飛んでいたけれど、動きが速すぎてピントが合わず

ボケ写真ですみません〜😅

樹海でも互いに写真を撮りあって、仲良しぶりを発揮していました!

しかし、このあたりで、一番最後に歩いていた息子さんがマムシを発見!(写真はなし)
道の真ん中にいたようで、広い道も足元注意ですね💦

熱中症にもならず、マムシにも噛まれず、みなさんと一緒に楽しい時間を過ごしました。

いっぱい歩いて疲れたけれど、素敵な一日でした。
仙台から、はるばる伊豆大島をお訪ねいただき、ありがとうございました!

(かな)
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センダイムシクイ

2024年09月07日 | 

頭央線(とうおうせん)があるので間違いありません。
今月1日の撮影です。






たくさんのメジロと、少しのシジュウカラ、ヤマガラの群れの中にいました。

もっとよく探せば他の個体もいたかもしれません。
秋の渡りはさえずらないので出会うことが難しいです。
見つけることができたのは幸運でした。

がんま
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仙台からいらしたご家族と三原山

2024年09月06日 | ツアー
今日は、仙台からいらしたご家族と、火口〜裏砂漠を歩いてきました。

お母さんが火山が大好きで、ブラタモリを見て「伊豆大島に行きたい」と思われたとのこと。

歩き始めは三原山に雲がかかっていましたが、ゴツゴツの溶岩の上に登ると…

三原山が見え隠れ。

三原山にだけ雲がかかる、夏によくある「島ぐもり」と呼ばれる天気のようでした。

途中の避難壕に、カタツムリが10匹ぐらい入っていたので驚きました。

前に立ち寄った時には、1匹だけだったので、なぜ急に数が増えたのでしょう??

遊歩道の両脇の植物たちが、季節の移ろいを感じさせてくれました。
梅雨に咲くガクアジサイは、ほんの少しだけ咲き残り

「真夏の花」のイメージのラセイタタマアジサイは、開花前の蕾から花までの過程が、一度に見られるというスバラシさ💕

夏の終わりに咲くハチジョウイタドリは、見事に満開でした。


うまく出られなくて苦労している、ススキの花穂に秋の訪れを感じ

ススキの根から養分を吸い取る、ナンバンギセルの花にも秋を感じました。


山の上は雲がどんどん流れていて、時々景色を隠してしまいます。

展望台の上では、ちょうど見えていたので、

火口を先に見てから、お弁当を食べました。


「火口の底を見たい」というお父さんの希望で、“火口一周コース”を歩き

雲の切れ間に、火口の景色をGET❣️

手が届きそうな白い雲の動きに見惚れ、

その雲が作る影が、どんどん形を変えるダイナミックさにも、ハートを奪われながら歩きました。

空を見あげて写真を撮るお客様の気持ちが、とてもよくわかる気がしました。


雄大な景色だけでなく、息子さんが足元に、ハート型の石を見つけてくれたり

「ハチが多い!」と観察したり

ヒカゲノカズラとイタドリの花のコラボの写真をとったり

噴気をあびたり

夏の火口一周コースを堪能しました!

この先の裏砂漠の様子は、明後日に続きます。

(かな)
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秋を求めて

2024年09月05日 | 今日の大島
9月に入り、過ごしやすい気候になりました!
また暑さがぶり返すようなので、まだまだ油断はできませんが💦

ということで、昨日、秋を求めに温泉ホテルコースを散策してきました!

早速、可愛いお花を発見✨

小花柄の縁取りになりそうなヤマノイモの花

秋の散策日和で森林浴も気持ちいい日です


これから色づくのが楽しみなオオムラサキシキブや


サルトリイバラの実


トンネルを出ても清々しい秋空


低木林で存在感を放っていたのが、


仙人草の白い花


そして、ハチジョウイタドリの花々です!


白と赤のおめでたい紅白色も🎉


健気に咲いていたのは、
シマヘクソカズラや


ノコンギク


足元をじっくり観察しながら歩いていたので、
トノサマバッタ
→正しくは「ヤマトフキバッタ」と教えてもらいました(後日、訂正)


ショウリョウバッタにも出会いました


こちらのバッタは見事な擬態で飛んでいなければ、気づきませんでした!


どこにいるかわかりますか?


視点を変えるといろいろな発見が広がりますね!

夏休みに他の各地に訪れましたが、この景色を見て
「愛する大島」という言葉が浮かびました✨


ダイナミックな噴火と生命の再生を感じる伊豆大島。
広大なカルデラ内の景色は唯一無二だなと改めて実感しました。

やっぱり大島は最高です!

(ユリカ)
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シロカネグモの仲間

2024年09月04日 | 
「今年は蜘蛛が少ないな」と思っていたら、8月29日に、メタリックブルーの色が入った小さなクモ(1cmないぐらい)が、家の玄関の前で網を張っているのを見つけました。

お腹側しか見えないし、何者かわからなかったのですが、「きれいだなぁ」と思って写真を撮りました。

翌日(8月30日)17時、クモは背中側を見せていました。

シルバーに輝くボディーに黒い筋が入った、輝くような美しさです。
一体何者??

とりあえず写真を撮って家に入り、クモの図鑑で調べたのですが、こんな色のクモは見つからず…

10分後、再び撮影のため外に出たら…、あら?

色が変わっていました!😳
10分で変身したのか、それとも別個体と入れ替わったのか??

頭の中は「?」でいっぱいになりましたが、図鑑を見る限り、「オオシロカネグモ」か「チュウガタシロカネグモ」みたいで、「驚くと、体の帯の太さが変わる」と書いてあります。

で、もちろん、驚かしてみました(笑)
クモから10センチぐらい離れたところで、「わ〜!」と大声で叫んだところ…

なんとなく、黒い線が太くなったような??
面白いので、時々驚かしてみようと思います(笑)

楽しみ!🤣

(かな)
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世界が広がる!

2024年09月03日 | ツアー
8月31日、東京からいらした親子のお客様と、三原山の1986年溶岩流までと、波浮港を歩いてきました。

台風10号の影響で午後の高速船は欠航。
山も見えず、大雨の可能性もある日でしたが、それを覚悟でいらしたお母さんは…

しっかり長靴で来島されていました!!

しかも、葉っぱに乗った水滴を「きれい!」と言って眺められていて

仲間感を感じました(笑)

霧の中の渋い溶岩丘。

左の下にはハチジョウイタドリの花が咲いていました。(下の写真は同じ日の、別の場所の写真です)

花のシーズンですね〜💕

37年前の溶岩を覆い尽くすような草の中で、クサギの木がの伸び、

ここでも好物の水滴を楽しめました😄


息子さんは地学好きで虫好きで、これまた仲間感!(笑)
共食いしていたジョロウグモたちを、みんなで観察しました。

(写真は、食べられていた方)

お母さんは大学で美術を学ばれたとのことで、何気ない風景の中に「美しいもの」を見つけることができる方でした。

波浮港の町並みを「素敵〜」と見惚れ

見学可能な、かつての網本さんの家の中でも、「綺麗!」と言って写真を撮られていたので、「どこがきれいなのかな?」と思って、お客様がスマホで撮影された写真を見せてもらいました。

すると、そこには、目の前に見えている景色とは、まったく別物の写真が!
(以下の写真はお客様からいただきました)

まるで写真集のように、明るいところが強調されて、ビックリしました。

これ以外にも、窓から差し込む「光」を捉えた写真も!!

お客様の目には、この風景が見えていたから、スマホカメラの撮影で表現されたのですよね。
なんだか世界が広がったように感じた、素敵な時間でした。(感謝)

(かな)
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台風接近?のなかで!

2024年09月02日 | その他

大型台風は遥かに彼方なのですが心配なものです。でも、ジオパークの当番でした。(昨日の事)

 三原山はこんな感じ

         

家を出るときは土砂振りでした。長靴と雨具を持ってタオルも用意して普段より気を入れたのでしたが、山に着いたときは

まあまの天候でしたが、その後 目まぐるしく変わる天候  

 ”今日はゲスト少ないだろうな” ”でも、こんな日に来てくれる人には沢山の三原山の話題を持ち帰って欲しい”と思っている

この日は零人でした。(船便も怪しいし、電車も運休しているらしいので)

 人の代わりに

        

この草いつも見かけるだけれど なかなか覚えられない!

 同じような物が2つ有ってどちらかわからない

                花はこんなの

 実もできていました

イヌホウズキ?ワルナスビ? 多分イヌホウズキ だと思う。 かな?

  今年始めて見たセンニンソウ2階の木の白いの花のアップはとれませんでした。

 主はジオパークでゲストのいない時はお掃除したり周囲の植物観察

 

 

 

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【地球から見る、日本の旅・第32回 】五島列島(下五島エリア)ジオパーク編  『〜命をつないだ風と大地の物語〜 西の果てに浮かぶ五島列島・福江島』

2024年09月01日 | 火山・ジオパーク
今週末、表題のオンラインツアーが開催されます!

伊豆大島と同じような、粘り気の少ない溶岩(玄武岩)が、黒い海岸を作る福江島。
ツバキを使った商品や、椿園などで有名なところも、伊豆大島とそっくりです!

でも大きく違うのは、日本と大陸の間に位置する島だということ。
命がけで海を渡った遣唐使たちの、異国への旅立ちの場所。
そして、迫害を受けながらも信仰を貫いた潜伏キリシタンたちの歴史が残る場所。

島ならではの強い風の影響を受ける暮らしや島の風景は、どこか懐かしく親しみを感じるのに、紡がれてきた歴史が全然違うのです。

「似ているのに違う」これって無茶苦茶面白いです!!

今回ガイドをしてくれるのは、ジオガイドの佐藤くみさん。
(昨年の秋の全国大会後、伊豆大島に来島し2日間のジオツアーに参加してくれました)

先日リハーサルに参加しましたが、佐藤さんの優しい語りから五島愛が感じられて、とても心地よい時間を過ごせました。

見どころがいっぱいありすぎて、きっと今頃、断腸の思いで作った資料を捨て、整理されていることと思います。

日本の西の果てに浮かぶ、黒い溶岩でできた島の物語…。きっと楽しいと思うので、ぜひご覧ください!

ツアーの詳細&お申し込みはこちら
そして「ガイドが何をどう考えてツアーを作ったか?」がわかる、3日後の勉強会の詳細&お申し込みはこちらです。

(かな)
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