山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

自給率100%?

2008年10月22日 | 農業
先日、テレビで農業について放映されていました。

日本で味噌の生産量第2位の企業が、いま大豆の調達に窮していると言うのです。

今の時期は既に来年度使用する大豆を調達しているのだが、今年はまだ1/3しか確保できていないというのです。

なんでかな?

アメリカではバイオ燃料の促進により、販売単価の高いトウモロコシにシフトしてしっまたため、日本向けの大豆農家が減ってしまったのです。

また、アメリカでは、遺伝子組み換え大豆が80%以上の農家で栽培されていますが、日本向け大豆は、遺伝子組み換えのされていない大豆を要求するため、手間が掛かり嫌われているようです。

アメリカで調達できなくなると、次に目を向けたのは、南米ブラジルです。

しかし、南米では、密林の開発を、国外の企業のための開発は認めないと言われ、また駄目になりました。

最後に、中国から輸入することになりました。

半分をやっと確保出来ただけだそうです。

でも中国は今、人口増、温暖化による収量減対策として、国家備蓄を進めています。

会社の幹部の方は、中国国内で使用する事を優先し、輸出を制限されるんではないか心配していました。

ウクライナでは、ソ連崩壊後農地が荒れていたそうですが、最近大きく様変わりしているそうです。

日本の農家の方が、300haの農地を確保して日本向け大豆の生産を計画していましたが、最終詰めの段階で、5haしか借りれないことになったそうです。

なでって?

EUの企業が農地を買収に走っていたのです。

その企業はどうするのか?

EUの為に大豆を生産するためなのです。

日本向けではないそうです。

世界は、自国の食料確保に着々と進んでいます。

日本はどうなっていくのでしょうか?

お米は、自給率100%と言われていますが、生産者の年齢は高く、半数以上が60才を超え、その70%以上が70才以上とも言われています。

10年後には、その方々が現役を退いたときの日本はどうなるのでしょうか?

やはり、自分で食べるお米くらい作らなくっちゃ。

来年も作付けしま~す。