山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

ねむのき

2009年07月09日 | 自然
お世話になっている村には、なぜか昔から「ねむのき」が沢山自生しています。

名前の由来は夕方になると葉が合わさって閉じてしまう様を眠ることに例えたものだそうです。

丁度6月から7月にかけて夕方になるとになる開花します。

花の先端を淡紅に染め、絹糸の束を開いたように見えます。

花はほのかに甘い香りを放っています。

村の方の話によると、「ネムノキの葉を干して粉にし、毎朝仏壇に香を焚いていた」そうです。

昔は、香の代わりだけでなく、樹皮を天日干しにして利尿、鎮痛薬としても使ったそうです。

樹高は10m位になり、田んぼの陰になると伐採されてしまいます。

余りにも便利になりすぎ、先人の知恵が無くなる事は、寂しいものですね。