山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

人生フルーツ

2017年12月03日 | その他
「おとうさん、こんな映画あるけど観に行く?」と娘からの電話。

ある建築家の人生をドキュメンタリーでとったものでした。


津端修一さん90歳、英子さん87歳 風と雑木林と建築家夫婦の物語

人生はだんだん美しくなる。


かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わっていました。

1960年代、風の通り道になる雑木林を残し、自然と共生を目指したニュータウンを計画。

けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とは遠い無機質な大規模団地。

修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手掛けたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育て始めました。

あれから50年、二人はコツコツ丁寧に時をためてきました。

そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。


詳しくは、こちらへ。

http://www.realdanchiestate.jp/?page_id=3279


現代人が、高度成長時代に忘れてきたものを100年先、200年先の事を考え、実践してきたかた。

夫婦で仲良く、お互い共生仕合、ほほえましい夫婦関係。

90歳になって、一番したかった理想の建築計画に携わることに。

ある日、庭の草取りをし、午後昼寝をしたのですが、目を覚ますことがありませんでした。

完成する前に、亡くなってしまいましたが、最後の大仕事に道筋をつけ誰に迷惑っもかけず、大往生。


まさにお手本となるような生き方。

これからの人生にいろいろ考え、迷っている自分に何か暗示してくれたような映画でした。