山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

「よくできた で 賞」

2022年03月10日 | 食育

毎年続けてきた保育園でのお米作り。

籾を水に浸けて芽出しを行い、籾を蒔き苗を成苗まで育て、田植えを行う。

小さな苗がだんだん大きくなり、夏には花を咲かせ実が付きます。

日にちを重ねるごとに稲穂は頭を垂れ実っていきます。

稲穂が黄金に色づいてくると、のこぎり鎌をもち稲刈りを。

稲刈りが終わると、天日干しをしたいところですが、園の行事の関係で稲刈りと同時に脱穀、籾すりへ。

脱穀は牛乳パクを使い、しごいて行います。

籾すりは、すり鉢に籾を入れ、ソフトボールでゴリゴリ、二枚の板の間に挟みこれもゴリゴリと。

籾すりに時間がかかり、玄米になると最後のお楽しみが。

何といっても自分たちの作ったお米を炊きお握りを食べます。

お米をボールで洗い、新聞紙で紙の薪作り。

羽釜にお米と自分たちが作った玄米を入れます。

水加減は?

手の平をお米の上に置き、手首の部分まで水を入れます。

紙の薪に火をつけ、炊きあがるまで待ちます。

湯気が上がってくると、お米さん達がグラグラと羽釜の中で踊っている姿を見ます。

出来上がると、自分たちでお握りを握って食べます。

おまけのおこげさんも一緒に。

自分たちが育て、自分たちが食べることのできる状態までにしたお米さん。

美味しいに決まっています。

この日ばかりは、時間がかかる園児もあっという間に完食。

お握りのお替りが相次ぎます。

 

この一連の作業を行うと、その証として「よくできた で 賞」を「小さなお米の匠」として卒園式に渡してもらっていました。

しかし、コロナで保育園に行けなくなり、直接園児たちとお米作りをしていないため、「よくできた で 賞」お渡しすることを躊躇していました。

何もしていないのに、こちらから言うのも厚かましく思いながら、そのままに。

すると、園長先生から私のことを園児たちにいろいろ話されていて、「よくできた で 賞」を楽しみに待っていると。

嬉しいですね。

直接会っていないのに、頑張った証として、修了証書と共に渡してもらえるとは。

「喜んで用意させて頂きます。」と即返事。

卒園式まであと二週間ほど。

これから頑張って用意します。

今しばらくお待ちくださいね。