山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

赤ちゃん誕生

2009年07月16日 | 農業
村の方の植えられた「あきたこまち」は、7月始めには、小さな赤ちゃんを宿していました。

我が家の「あきたこまち」さんは、村の方から40日遅れの田植えでした。

可哀想ですが、茎を一本開いてみました。

よく見ると、先っぽに白いものが・・・。

ありました、ありました。

赤ちゃんが出来ていました。

ただし、一番生育の良い苗です。

花が咲き始める前までに、残りの「コナギ」さんを早く抜いてやらないと田んぼに入れなくなります。

それは、花が咲いて受粉する際に揺らすと雌しべが傷ついてしまい、良いお米が出来なるからです。

段々成長し、穂ばらみが始まると人間と同じでどんどんお腹が出てきます。

この瞬間を見ると、ホッとしながら、ワクワクしながら見守ります。

草抜きの大変な時期も、この瞬間に出会える事を思うと苦になりません。

ぼくだって生活権あるんだもん

2009年07月15日 | 農業

     白く、かすり状の部分が青虫さんに食べられたところ
   
葉っぱがかすり状になっています      葉っぱを折りたたんだ中に潜んでいます
ちなみに羽が付いている虫は関係有りません


田んぼの中には、色々な生きものが住んでいます。

当然稲にとって余り歓迎されないものもいます。

この稲青虫(フタオビコヤガ)もそのうちのひとつです。

イネアオムシは、イナワラの中で「さなぎ」の状態で越冬し、年に何回も発生を繰り返します。

さなぎからかえった成虫は4月下旬から5月上旬に産卵し、6日でふ化、幼虫は葉を食害しながら大きくなり、20日で葉を折り曲げてその中で「さなぎ」になります。

さなぎは6日で成虫になり、世代を繰り返すそうです。

幼虫による葉の食害箇所はかすり状の白斑なりますが、発生が多いと、葉が軸だけになってしまいます。

稲作り最初の年は、田んぼ一面に繁殖され、茎ばかりになりました。

でも、稲さんは強いですね~。

見事に復活しました。

くさとり ②

2009年07月14日 | 農業
   


今月に入り、連日田んぼでの草抜きばかりの作業です。

今回は、耕さない自然農でしている田んぼの草取り(草刈り)をしました。

全体を上から見ると、緑一色(これはかなり草に覆われています)です。

今年から農業体験を始められた方と一緒に、田植え後初めての草刈りです。

稲と草をより分けて、鎌で刈っていきます。

刈った草は、苗の間に置いていきます。

これが緑肥となり苗の栄養分となります。

今年は、水不足のため小さな池は干上がり、雨が降ってもなかなか溜まりません。

その為こちらの田んぼに稲さんは、耕して水を溜めている田んぼに比べ1/3~1/2程度です。

水が充分あるところは、自然農の稲も田の苗と負けていません。

可哀想ですが、少しずつ水を引いてやり、少しでも水を補給してやれる期間を確保したいと思いながら作業をしています。

過酷な条件下で育った稲さんは、秋にはたくましいお米になっていると思います。

皆さん応援よろしくお願いします!

草取り応援隊はいつでも大歓迎!です。

くさとり

2009年07月13日 | 農業
  
          田んぼ全景            稲の周りに勢力を広げてきたコナギちゃんです
 

 
我が家は、耕している田んぼと耕さない自然農の田んぼがあります。

どちらも農薬も化学肥料も使わない稲作りをしています。

梅雨に入り、稲も大きくなっています。

それに比例して、草たちも元気に稲以上の勢いです。

先週は、除草機を押したり、田んぼの中をはえずりました。

この「コナギ」、通称「イモグサ」が難敵です。

今回もだいぶはいずり回りましたが、気が付くとはや草が生えています。

まず除草機で縦横に押して草を浮かします。

その後、直ぐに稲の足元の草を取っておけば良いのですが、点在している田んぼの状況を見ながら、順番を決めます。

そうしている内にこのように手遅れになってしまいます。

今年は、水がなかったので、一回も水を捨てませんでした。

深水にすると草が生えてくる事が防げると聞いたのですが、この「コナギ」はそうはいきませんでした。

ぼつぼつ茎の中に赤ちゃんの気配がします。

草取りも今月中が、リミットか?

気が焦るばかりなり!








ニューフェイス

2009年07月12日 | ロハス
何処にいるか分かりますか?画面中央、ホテアオイの根っこの先端ですよ


山から帰ってくると、玄関先に新しい家族が待っていました。

12年間可愛がっていた犬が亡くなってから、はや三ヶ月が経ちます。

帰ってきたときに、「迎えてくれるものがいなくなってしまい、寂しいね」と言っていたので、我が家の優しい山の神が、買ってきてくれたのでした。

また、「玄関先に水ものがあると「ホット」落ち着くから」と。

涼しげな色の器にスイレンとホテアオイが浮いています。

それで、主役は・・・?

あっ、いました、いました。

メダカさんです。

5匹います。

最近は、とんと見なくなりました。

昔は、買うなんて、思いもしなかったんですがね・・・。

今は、絶滅危惧種になっているようです。

こんなところにまで、自然の大きな叫びが聞こえてくるようです。

ミニトマト

2009年07月11日 | 農業
玄関先に置いてあるミニトマトです。

「あいこ」さまは、とても人気者です。

孫来ると、「ばあ、ばあ、あいこさん、ちょうだい?」と言うが早いか、採るのが早いか、あっという間に無くなってしまいます。

「待って!」と言った時には、口の中・・・。

「もう!」と言うと、「だって、ここのトマトは、甘くて、ちょっと酸っぱくて、美味しいもん。買ったトマトは、変な味がするよ」とにこにこ顔です。

もう少し、色ずいた方が良いと思うようなものまで食べてしまいます。

若いトマトは、まだ青臭いですが、「これが美味しいよ」涼しい顔です。

最近の子供達は、敏感ですね。

農薬も化学肥料も入っていないトマトの味が分かってくれているだけで、「まあ、いいか」と思う今日この頃です。

あたらしい息吹

2009年07月10日 | 農業
    
五年に一度しか咲かないコンニャクの花です  小さな葉を一杯出しています(白い○の中)


6月初めにコンニャクの花が咲きました。

花が咲くと今年は芋は段々小さくなり、食べる事は出来なくなるそうです。

それを聞いてがっくりしていたのですが、その親芋に付いている子芋ちゃんでしょうか?新たに葉っぱが生えてきました。

それも、いっぱい。

あっちも、こっちも。

どうか、無事に大きくなりますように!

植えっぱなしの放任主義のコンニャクさんは、文句をいとつも言わず、子孫繁栄のために芋を増やしています。

ねむのき

2009年07月09日 | 自然
お世話になっている村には、なぜか昔から「ねむのき」が沢山自生しています。

名前の由来は夕方になると葉が合わさって閉じてしまう様を眠ることに例えたものだそうです。

丁度6月から7月にかけて夕方になるとになる開花します。

花の先端を淡紅に染め、絹糸の束を開いたように見えます。

花はほのかに甘い香りを放っています。

村の方の話によると、「ネムノキの葉を干して粉にし、毎朝仏壇に香を焚いていた」そうです。

昔は、香の代わりだけでなく、樹皮を天日干しにして利尿、鎮痛薬としても使ったそうです。

樹高は10m位になり、田んぼの陰になると伐採されてしまいます。

余りにも便利になりすぎ、先人の知恵が無くなる事は、寂しいものですね。

くろまめ

2009年07月08日 | 農業
耕さない田んぼの内、水が溜まらず、やむなく耕して水を溜めようとしましたが、今年は溜まりませんでした。

このままにしておくのはもったいないので、大豆を植える事にしました。

種類は、黒豆と白大豆で、一列ずつ植えました。

雨が降らない頃に植えたので、芽が出るのに時間がかかりました。

ここのところの雨で何とか発芽がました。

まだ、産声を上げたばかりです。

大豆は、野ウサギさんの大好物で昨年は全滅。

今年は、周囲に防害虫ネットを張りました。

空からのお客さんには、所々四角に切った新聞紙を置いていきました。

どういう意味があるのか分かりませんが、村の方曰く、「これを置いておくと何でか鳥が豆をたべにこんのじゃ」とのことです。

穴を開け、3粒ずつ落としていきましたが、なぜか芽が出ているのは一芽だけです。

後は、やはり鳥さん達の餌と大地の肥やしになったのかな?

我が家の豆は一粒確保出来た事だし、まあいいか。

来年の味噌に間に合うように大きくなってね。





のぞきみ

2009年07月07日 | 自然
 

お母さんが卵を温めています


 

   鳩のの小鳩はは何処かな?白の○のなかです            大きくしてみました


6月半ば過ぎに、母親が一生懸命に卵を温めていました。

何時も下から覗いていたのですが、よく見えませんでした。

久しぶりに、ベランダからよく見ると、2羽の少しやせ気味の若鶏がいます。

見えなくなってからは、心配していたのですが、一安心です。

でもお母さんに比べ、痩せているでしょ!

お母さんは、せっせと餌を探してきます。

親の心子知らず?

今年の鳩は、餌がたくさん貰え無いのでしょうか?

沢田の柿・育て隊 摘果作業

2009年07月05日 | 農業
プロの作業方法を教えて頂いて、我が柿の木の摘果作業です。

思い切って摘蕾したつもりでしたが、多くの果実が残っていました。

上向きの果実は切って、へたの変形しているのも切って、1果に対し葉を20枚程度にして・・・。

どんどん切っていきます。

よく見ると、どんどん実が落ちていきます。

寂しくなっています。

うっ、待てよ!

数えてみると、1本の木に対し40~50個?

昨年のオーナー木の例で言うと約300個(L=20%,M=50%,S=30%)って言われていたけど・・・。

枝の剪定、摘蕾のし方の悪さか、トホホホです。

ま、最初から上手く出来たらプロの方の立場はないですよね。

と勝手に理由を付け納得です。

大きくなくても、日焼けしていても、「まあ、いいか?」と今度は摘果の量が減っています。

収穫時期にどうなっているでしょうか?

秋が楽しみです。

沢田の柿・育て隊 摘果講習会

2009年07月04日 | 農業
    


専業の柿生産組合主催で摘果講習会に出席しました。

摘果の目的、時期、作業上の留意点また、枝の剪定、病虫害防除についてお話がありました。

今年は、花の着生が良く、非常に着果量が多い状況だそうです。

農業普及指導センターから指導員の方からのお話を聞いた後、現地で実地の指導です。

1果に対して20~25葉が目安、病虫害被害果、変形果、ヘタが正常でない果、上向き果実を摘果し、下向きの果実を残します。

写真の上は、一卵双生児、下の左からへたが少し変形、ヘタが5枚、ヘタが1枚欠損、ヘタの虫食いと好ましくない状態だそうです。

私のような素人にも丁寧に話をして頂き、このような場を提供して頂いた地域の皆さん方に感謝、感謝です。

沢田の柿育て隊  草刈り

2009年07月03日 | 農業
沢田の柿育て隊の出動です。

長い間カラカラ天気でしたが、ここのところまとまっての雨でした。

おかげで草も立派に大きくなっていました。

前回の草刈りでは、忘れ物もあり大変な準備不足。

今回は、忘れ物はなかったものの、草刈り機の葉が途中から切れなくなり、回転数を上げての作業です。

回転数を上げるという事は、ガソリンを多く消費し、思ったより早く空っぽに・・・。

約一時間の作業で、汗びっしょりに。

柿の木を見ると沢山の実が付いています。

かなり思い切って摘蕾をしたのですが・・・。

早めに山から下りて、午後からは、生産組合主催の「摘果」講習会へ行かなくては。

講習を聞いたら、明日は朝から摘果に再度出動です。

たがやさない田んぼ

2009年07月02日 | 農業


このところの雨で田んぼもちょっと一息付けました。

耕さない田んぼは、溝にも水が無くなってきていたのですが、ご覧の通り今まで水が無かった奥半分も少し溜まりました。

手前の稲を植えた部分も、田面に水が乗りました。

稲達も喉が渇いていたと見え、一生懸命水を飲んでいるようでした。

草たちも負けずに飲んでいます。

稲達よりも草たちの方が早く伸びていきます。

緑の多いところは稲でなく、草が茂っています。

区画の中央部分では、水分不足で稲も枯れてきているところがあります。

さあ、これから正念場です。

これからは、大きくなるぞ~!

しぜんのちから

2009年07月01日 | 自然


義理の父が、「世話が出来ない」と処分する事になっていた「レモン」の木を、山に移植しました。

我が家の一番日当たりの良い特等席に植えました。

しかし、冬の寒さが堪えたのか木が枯れたようになっていました。

直ぐには切れず、そのまま様子を見る事にしたのですが、草まみれの中新しい茎と葉を出しているではありませんか!

枯れてしまったかと半分あきらめていたのですが、ほっとしました。

よく見ると早速、レストラン「レモン」には、お客様が沢山来られていました。

若くて柔らかい葉を、美味しそうに「パクパク」、「ムシャムシャ」とお腹一杯食べています。

やっと生きながらえた「レモン」さんですが、何も文句を言わず、「ニコニコ」としながら見ています。

こんなに過酷な人生の中で、自分を犠牲にしても笑って見ていられるなんて!

自然に教えられる事は多いですね。