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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

危険なバイデン政権

2023-05-05 21:45:47 | 政治

 『選択』5月号の巻頭に、「日本に鞭打つバイデン政権」という記事があった。副題は「岸田「軍拡・大増税」の深層」である。

 書き出しは、こうだ。

ジョー・バイデン米大統領が、第二次世界大戦後の国際秩序を大きく変えようとしている。大戦の敗戦国として軍事力を削がれた日本とドイツに、前例のない大規模な軍備拡張を求め、名実ともに「米国の同盟国」になるよう求めている。

 ほんとうにその通りである。民主党の大統領に対する支持が日本ではあるようだけれども、アメリカの歴史をひもとけば、民主党でも共和党でも、どちらもどうしようもない政党である。要するに自国中心主義、独善主義。他国がどうなっても一切責任をとらない野蛮な国。作品社が『アメリカの国家犯罪全書』を出しているから読んでいただきたい。そんなアメリカにベタッとくっついていくことは、きわめて危険なことぐらい、少し歴史を学んだ人ならわかるはずだ。

 そしてこう続く。

米国の狙いは、高額な軍需製品を両国にたくさん買わせることだ。

 そうすれば、軍需産業中心にアメリカは設けることができ、それが次の大統領選に有利になると見込んでいるのだろう。

 通信社政治部デスクは、「岸田の歴史的使命はこれか、と納得した」と言う。防衛費増額と大増税だ。

 そしてつぎのような説明が続く。日本は、アメリカから米国製武器をどんどん購入する。そして中古となった武器をアジアに売っていこうと考えている、と。

 米国の軍事産業にとって、日本経由の巨大なアジア市場が出現することになる。

 岸田が狙っているのは、長期政権である。何をしてよいかわからない岸田、顔を見ればわかるが、無思想の顔だ。

 岸田は日本政治のジンクスを信じている。そのジンクスとは、アメリカとうまくやれば政権は長続きする、というものだ。

 だから岸田は、そのために、軍拡と増税を推進する。

 いい加減に、日本国民は政治の実態を見つめて欲しい、と思う。

 

 

 

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【映画】「島にて」

2023-05-05 21:45:47 | 社会

 山形県の離島・飛島の一年を撮ったドキュメンタリー作品である。AmazonPrimeで見ることができた。

 飛島、まったく知らなかった離島ではあるが、ここでもずっと昔からの生活があった。しかし、島から出ていったり、亡くなったり、人口は減っていく。たったひとりの中学生も卒業し、学校は閉鎖されることになった。

 島には、当然、昔からの生活を続けてきた老人たちが生きる。盆の季節には、島から出ていった者たち、その家族が帰ってきて、一時、島の人口は大きく増える。しかし盆が終わると、人びとは去って行く。

 老人たちの生活が続く。

 昔からの伝統行事がある。今まで島民はそれを守ってきた。しかしそれも担い手が少なくなっていく。子どもたちも伝統行事の担い手であったが、子どもがいないため、子どもによる行事は消えた。

 為政者たちは、日本の伝統文化を守ろう、などと言うが、それは騙りである。為政者たちは、ひたすら地域に伝わる日本の伝統文化を維持できなくさせる政策を推進してきた。

 ここに登場する漁師は、船を手放した。採算が合わないからだ。昔から続いてきた生業をも、為政者たちは、奪っていく。

 飛島はどうなるのだろう。飛島出身者や県外からの移住者が、会社を作り、飛島の復興を図る。なかなか、しかし難しい。

 東京一極集中。これは為政者の政策である。若者も、賃金の高い東京へと吸収されていく。

 地方は、伝統文化を維持してきた地方は、疲弊していく。ことばだけの政策は語られるが、しかし少子化対策にみられるように実効性のない、やっているふりだけのものだ。

 こうした離島や山間部の人口が減少している地域に、活発なエネルギーが再び蘇るとき、それが日本の蘇るときだ。しかしそれは来そうもない。

 飛島は、山形県の離島であるが、しかしそこが抱える問題は、全国各地の地域の問題でもある。それは高齢化が進む市街地の問題でもある。

 よいドキュメンタリーをみることができた。

 

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荒れ果てる日本

2023-05-05 13:23:01 | 社会

幼稚と暴力がガラパゴス化したジャパン 「日本の今」を記録したドイツ人女性ジャーナリストが混乱した

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『女ぎらい』読了

2023-05-05 13:23:01 | 

 上野千鶴子さんは、すごい人だと思う。様々な文献をわがものにし、それをもとに論を進めていく。

 読み進んでいくと、たとえば家庭におけるミソジニーの問題は、父と母がいて、その父母のもとに息子や娘がいるということを前提に論じられているが、そういう場合、最初から父がいないままに育った私の場合は、想像できない。家庭において父とはいかなる存在であるかを知らない私は、自分の子どもに接するに、父権を振り回すことはまったくなく、例外状態においては成立しないなあと思いながら読んだ。

 「皇室のミソジニー」は、秋篠宮悠仁という男子の誕生が、「生誕のときから性別で人間の値打ちが違う、これほどわかりやすいミソジニーはない」に納得である。「皇族とは、このミソジニーをあからさまに制度として組みこんだ家族である。」

 「非モテ」などというアホらしい議論も、上野さんはきちんと論じていく。オレに女がいないのは、オレが悪いのではなく、社会が悪い、オレは被害者だ・・・という荒唐無稽の主張がなされるが、それに対し上野さんは、

 「学歴や地位や収入があれば、そして「見た目」がよければ、黙っていても「女がついてくる」時代は過ぎた。そうなればコミュニケーションスキルが問われるのはあたりまえのことだろう。」・・・・

 たしかに、「非モテ」の人間は、コミュニケーション能力が低く、あまり社交的でない男が多いように思う。そういう男が被害者意識をもち、どちらかというとネトウヨ的な発言をするようになる。そして上野さんは、そういう者が何故に女性を求めるかというと、

 「自分を「男にしてくれる」ひとりよがりな「女の所有」への欲望しかなかった」、つまりひとりの女を所有することによって、ホモソーシャルな集団における市民権みたいなものを獲得したいのだ。まさに「ひとりよがりな」欲望でしかない。

 このように、社会におけるいろいろな問題をビシビシと斬っていく。女性も読むべきだが、男性も必読である。自分自身の解析に役に立つだろう。

 

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買わないという選択

2023-05-05 08:50:29 | 社会

化粧品通販や健康食品を販売しているDHC、が最近オリックスによって買収された。その額、約3000億円である。

サプリを購入することはあるが、DHCは絶対に買わなかった。なぜか。DHCがヘイト企業であったからだ。

DHC会長が在日コリアンに対しヘイト発言か 公式サイトの文章がSNSで炎上

 以前からDHCは、社長が率先してヘイトを叫んでいた。そのDHCが「DHCテレビジョン」を持っていて、「ニュース女子」という番組で、在日コリアンの辛さんや沖縄の平和運動を愚弄した。それに対し、辛さんが毅然として損害賠償を求めた。その裁判が、辛さんの勝訴で終わった(弁護士ニュースドットコムの記事)。

 この弁護士ニュースドットコムの記事(辛さんの発言)にもあるように、今や「差別」はカネになるのだ。ユーチューブには、そういうチャンネルがたくさんあって、差別者を勢いづかせている。「差別すること」が、彼らの娯楽となり、またカネ儲けの手段となっているのだ。

 今やDHCはオリックス系とはなったが、私としてはヘイト企業であり続けたDHC製品は絶対に買わない。今までも私は、森永(ヒ素ミルク事件)、雪印(国産牛肉偽装事件ーメディアの前では謝罪したが、裁判が始まってからは居直った)など、問題を起こした企業の製品は買わないできた。DHCも同様である。

 ついでに記しておけば、浜松市政に積極的に介入し、市政を歪めてきたSUZUKIも、絶対に買うつもりはない。

 でも、それぞれの事件には腹を立てても、ずっと不買を続ける人は少ない。残念なことだ。

 

  

 

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