『東京新聞』記事。全文を貼り付ける。
東京都庁のライトアップを、ユーチューブではじめて見た。一日の経費が700万円だとのこと。一回の経費が100万円と「いわれているから、10分間のそれが7回行われているのだろう。
しかし、これって無駄遣いではないか。東京都庁の近くで、食べることさえ困難な人たちに食事を配布している人びとがいる。かくも物価があがり、生きていくのさえままならない人たちが増えているのに、この無駄遣いは一体何だ!
行政は、生活困難となっている人たちの生活を支えるべきで、こんなことに公金をつかうべきではない!
そして公金は、電通の子会社に支払われているという。利権そのものである。
夢二の絵や詩も好きである。
今、東京都庭園美術館で「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」という展覧会が行われていて、『芸術新潮』7月号は、その展覧会に対応して編集発行されたものだ。
私は夢二に関する本や図録をすでに持っているのだが、しかしこうして夢二の特集号が出版されると、どうしても買いたくなる。
いくつかの記事があるが、「意外!? 夢二は女性を搾取していない」という対談は、よかった。夢二の人生にはいろいろな女性が登場し、また離れていくが、夢二が女性との間に悶着があったことはない。別れても、夢二を悪く言う女性はいなかった。この標題通りである。対談の中で、「たまきもお葉も、やはり自分の意志で動いている。女性たちを束縛して夢二だけが好き放題していた、というわけではなさそうです。自分で自分の道を決めようとする女性たち、社会にも進出し始めた女性たちに、夢二の作品を通して触れることができる。」と話されているが、その通り、夢二は家父長制的な志向を持っていない。さらにいうなら、夢二は、「大日本帝国」を支える国家主義や侵略的な志向などとは無縁に生きた。
私はこの点でも、夢二を評価している。
夢二の絵や詩は、いつみても、何らかの抒情を感じる。また一冊本が増えてしまった。