『東京新聞』の「こちら特報部」のコラム、「ネットで何が」の筆者・中川淳一郎さんも、1年4ヶ月前にテレビを捨てたという。その理由に、情報番組などでのコメンテーターの「どうでもいいコメント」が挙げられていた。
その通りだと思う。実家に行った際、テレビから夕方の情報番組が流れているときがある。見るともなく見ていて、時々にはさまれるコメントをきいて、あまりのひどさに腹を立てて切ってしまう。
まだ報じられるニュースに関する専門家が話すなら良い。しかしまったく分野も異なり、失礼ながら知的レベルもそんなに高くない方が、平気でつまらないコメントをのたまうのである。
友人のテレビ局社員にそのことを語ったら、「(あなたが)見るような番組ではない」といわれた。
中川さんは、どのテレビ局も同じテーマをとりあげ、何度も何度も同じ映像を流す、ということに辟易しているというようなことを書いていた。
私はずっとテレビを見ない生活をしているから、現在の「ひどさ」は知らないが、いつまでも、いつまでも、テレビはかわらない。そのことが、テレビ離れを招いているのに、なんらかえようとしない。
それは新聞も同じ。衰退しているからこそ、政治権力にすりよって猫なで声で、「あなたたちのことを批判なんかしないし、熱心に報じるから何とかしてね」などとほざいているのだ。
かくて、テレビも新聞も、見向きもされなくなるのである。