品川にある「美と健康」をコンセプトにした薬膳・漢方料理のお店、「10-ZEN」に行ってきました。中医学の考え方をベースした体に良い料理やお酒、お茶などが豊富にそろっています。
今回頼んだのはお店で一番人気という「毒素排出鍋」。烏骨鶏をベースにトウキ、ウコン、ナツメ、クコなど数十種類の生薬が溶け込んだ2種類のスープに、紫野菜やキノコ類、好みで選んだ豚、鶏、魚などを入れた鍋で、片方の辛口スープで新陳代謝を促進、体に溜まった毒素を排出し、もう一方の辛くないスープで滋養強壮する効果があるそうです。辛口の方は例えていうなら「辛さのないカレー粉」、辛くない方は多分そちらにアンコウを集中して入れてしまったためだと思うのですが、魚をベースにしたスープという味でした。
実際普段新陳代謝が悪く疲れやすい体質の僕は、週末でしかもこのところ仕事で呑み続きだったこともあり、ちょうど毒素でいっぱいの状態。果たしてそんな状態で「毒素排出鍋」を試した効果はといいますと、しばらくして体が非常に温かくなり(鍋を食べて一時的に熱くなったというよりは、体が中から温まってそれが持続する感じです)、一晩経った今日もいつもの週末とは思えないすっきりと体が軽い感じがします。この辺は実際にこの鍋を試した多くの知人が同じような感想を持っていますので、ぜひお疲れの方はお試しになってはいかがかと思います。
この他、人気メニューとしてはスッポンのコラーゲンを豊富に摂取できる「美肌鍋」や「薬膳ちゃんこ」などがあるそうです。ドリンクも生薬を溶け込ませたワインやサワーが豊富にそろっており、またお酒の飲めない方には薬草茶があります。
鍋のほかに珍しいものを試しました。それが上の写真、「まむしの骨干し 姿揚げ」です。蝮の骨(ただし顔が残っています)は油を通すと軟らかくなるので、揚げながら写真の通り今にも飛び掛ってきそうな姿に整形するのだそうです。血行を促進する効果があるのだとか。言われてみれば背骨あたりの緊張がほぐれたような気がしないでもありません。それにしてもこの姿、去年安土城で蝮を危うく踏みそうになった時を思い出しました。
前回の「新月」につづき、これからの季節に嬉しい鍋のお店のご紹介でした。
10-ZEN
〒108-0074 東京都港区高輪3-25-29
漢方ミュージアム内
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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