窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

カジュアルな雰囲気の中で本格フレンチをール・ブーケガルニ(関内・本町)

2019年11月14日 | 食べ歩きデータベース


  かなり以前より、とある方からご紹介いただいていたものの、なかなかいく機会に恵まれなかった、フレンチ・レストラン「ル・ブーケガルニ」へようやくお邪魔することができました。飾らない家庭的な雰囲気の店内で、横浜で唯一のフランス人による本格的なフレンチを堪能することができます。毎月、お店ではフランス家庭料理の料理教室も開催しているようです。



  食前酒のシャンパンは、シャルル・オルバン・トロイシー・ブラン・ド・ノワール。ピノ・ムニエ60%、ピノ・ノワール40%、フルーティな香り、バランスの良い辛口のスパークリングワインです。



  中年男性5人で、トラディッション・コースを頼みました。初めは玉ねぎのスープから。いわゆるオニオングラタンスープとは違った、クリーミーな味わい深い、空腹に染みわたるスープでした。



  5品から選べる前菜は、エスカルゴのコルネパイを選びました。玉ねぎやきのこの入ったクリームソースに絡めたエスカルゴの身が、これまた貝殻を思わせるサクサクのコルネパイにたっぷりと入っています。ソースは思いの外サッパリとしていて、このパイのサクサク感とよく合いました。



  他の仲間の前菜もご紹介。レンズ豆と鴨肉のサラダ。サラダとはいっても、たっぷりと盛ったレンズ豆の上にローストした鴨肉がびっしりと並んでいます。イメージとしては富山の鱒ずしの鴨&レンズ豆版といったところでしょうか。そのためしっかりとした食べ応えがあり、またこのレンズ豆と鴨肉の相性が抜群に良いのです。



  イカのバリグール風。バリグールとは、元々アーティチョークの花芯にアカモミダケを詰めた南仏料理を言うそうですが、こちらは中にエビを詰め込んだまるまると太ったイカ。アーティチョークは食べたことがないので分かりませんが、真ん中にあるのがそれだったかもしれません。



 ヴィノヴァリー・アンジュ・ブラン2015。僕の好きなブドウ品種、ソーヴィニヨン・ブラン。きれいな黄金色で、柑橘系のフレッシュな味わい。先ほどのイカのバリグール風など、よく合ったのではないかと思います。また、ワインはとても良心的な価格設定なのではないかと思います。



  7品から選べる、メインのお肉料理(または魚料理)。季節のジビエは何ですか?と伺ったところ、エゾジカのフィレだというので、一発で決まりました。それも全員が。

  僕は馬も好きですが、鹿も好き。もちろん食べる方です。しかもこの大きさ!臭みがなく、柔らかくて脂身の少ない鹿肉は本当に美味しい、なぜもっと普及しないのか不思議なくらいです。



  6品から選べるチーズ(またはデザート)は、サーベル・デ・カニュを選びました。サーベル・デ・カニュは、スプレッドチーズに刻んだハーブや酢などを加えた、リヨンの名物料理だそうです。甘くないヨーグルトのような感じですね。これにカリカリに焼いたバゲットをディップして食べます。



  食べているうちに、これは蜂蜜を加えたら美味しいだろうなと思ったので、お店の人にお願いして持っていていただきました。出てきたのは、フランス産の栗(シャテニエ)の花の蜂蜜。その濃い色からしてそうですが、何と形容したらよいのか、薬草、咳止め飴のような独特の香りと濃い味わい。それでいてミントのような爽やかな後味がします。今まで経験したことのない不思議な蜂蜜でした。



  予想通り、これがサーベル・デ・カニュとよく合いました。おかげで次から次へと足される自家製パンがすすみました。

  特にランチタイムは賑わっていそうなお店の雰囲気と料理でした。またお邪魔したいと思います。

ル・ブーケガルニ



神奈川県横浜市中区本町1-5 西田ビルB1F



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
コメント
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