11月13日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第114回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。
余談ですが、奇しくも今日11月15日は、着物の日なのだそうです。
今回の講師は、鎌倉を中心に活躍していらっしゃる、着物着付師の棟方環様。お名前から推察されるとおり、日本を代表する版画家、棟方志功のお孫様でいらっしゃいます。今や我々のような中年でさえ馴染みのなくなった着物をもっと楽しむため、「ハレの着物 ケの着物」と題してお話しいただきました。
残念ながら僕が参加することができなかったため、受講者の感想をいくつかご紹介させていただきます。
1.江戸時代の話から、最近のデニムの着物まで、着物の世界に親しみを覚えた90分の講義だった。様々な実際の着物に棟方環先生の実演、リアリティにあふれていた。生活感のある経営スタイルとしても、大いに勉強になった。男の着物というタイトルだったけれども、これからはやはり女性の時代なのだと思った。男性では、これだけの説得力で、女性を開眼させることはできないだろう。それにしても、染物が織物よりも「格が上」という感覚は、世界でも日本だけではないかと思う。絹が木綿よりも上ということなら、ありそうな話だ。絹の紐が締りが良いという話の次に、でも男性にはマジックテープの紐があるというのだから、日本独自の文化であることは確実だ。日本文化の「品格」と「独自性」、そしてなにより日本女性の「経営力」はあなどれない、そして素晴らしい。
2.棟方先生の独自視点での着物の考察(例えば今はやりのデニムの着物にブーツの組み合わせとか)は目から鱗が落ちるくらいでありました。(着物にブーツって坂本龍馬の風体を思い浮かべました。)男性の着物の着方、女性の着物の着方、身長が低い時代の古い短めの着物の着方、今どきの着物の着こなし方など90分では端折ってしるしかなかったのでもう少し長い時間で色々伺えたらと感じた講義でした。ファッション同行ではなく着物着付け同行もできるというお話でしたので、ご興味がある方は是非!!
3.単に着付け、というより、所謂「伊達男」「いなせ」そんな文化、オシャレを感じるレクだったと思います。勿論、着付けの基礎をちゃんと踏まえた上で、日常着として着られる着物の提案などもあり、和装に対する敷居が低くなった、と個人的には思っています。数年前、大枚をはたいて購入した浴衣があるのですが、あれ、来年の夏に普段使いしてみようかなw
4.男性の着物の着こなしは、スーツと同様であり、TPOに合わせて何ら難しく考えるものではない。しかし、洋服が主流の昨今、まずは入りやすい浴衣からのチャレンジで色々と試して、普段着に取り入れるポイントをレクチャーして頂いた。基本的にホテルや旅館でしか着たことがないのだが、棟方さんが実践されている、鎌倉や横浜を着物で歩く会にはチャレンジしていきたい。
次回第115回YMSは、12月11日、横浜中華街『菜香新館』にて恒例の忘年会を開催の予定です。奮ってご参加ください。
過去のセミナーレポートはこちら。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした