窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

健康に王道なし-第129回YMS

2021年09月09日 | YMS情報


 先月はお休みでしたので、9月8日、2ヶ月ぶりに第129回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました(於:mass×mass関内フューチャーセンター)。今回のテーマは、「保健師が伝える『健康診断結果の見方』」。深川ギャザリアクリニック保健師の原田由佳様にお話しいただきました。

 個人的には、1年に1度会社で受診する健康診断は大きなイベントです。サボる年もあるのですが、毎年健康診断のある7月(今年は6月でした)をターゲットにダイエットをしています。これまでのダイエット法は食事制限をせず、ジムで膨大なカロリーを消費する、要するに力任せにやっていました。しかし、48歳になった今年、初めてPFCバランス(蛋白質、脂質、炭水化物の摂取比率)を意識した食事制限と、週3回、1回40分程度の自重トレーニング(腕立て、腹筋、スクワット、懸垂)によるダイエットに取り組みました。その結果、お正月には68.8kgsだった体重が7月9日には60.1kgsと過去15年で最低となり、しかもこれまでのダイエットで課題だった、骨格筋量を減らすことなく脂肪だけを落とすことに成功しました。現在は食事制限を緩和し、標準体重の63kgsに戻しています。

 閑話休題。さて、講義の中では健康診断の検査項目についての解説と健康のための注意点がありました。個人的には、脂質代謝系、肝機能系、尿酸値には注目していましたが、血圧などはずっと正常値であまり気にしていなかったため、勉強になりました。観察している肝機能系でも、今年は思ったほどLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が減らなかったなという反省があったのですが、お話しを聞いて、有酸素運動が少なすぎたのかなと思いました。1月~6月は月の半分程度摂取カロリーを制限していた(基礎代謝1,500kcalに対して、平均1,080kcal)ので、ひょっとしたら身体が飢餓状態と認識し、コレステロールを貯めていたのかもしれません。因みにHDLコレステロールとLDLコレステロールの比であるLH比は1.74でした(基準値2.0以下)。

 また、肝機能についても、γ-GTPばかりに目が行きがちですが、肝細胞がダメージを受けているかどうかを診るAST(GOT)やALT(GPT)もチェックしておいた方がよいとのことでした。これらの数値は、骨格筋細胞が損傷しても上昇するそうです。健康診断直前に激しいトレーニングは控えた方が良いのでしょうね。全然気にしていませんでした。

 各項目の「基準値」ですが、これは基準値=正常値ということでは必ずしもなく、基準も検査機関により異なるそうです。また、判定の名称についてもまちまちだそうです。従って、たとえ「異常なし」と判定されたとしても、体調に異変を感じたら検査を受けた方が良いとのことでした。また、「要精密検査」というのは名前から受ける印象ほど深刻でないことには安心しましたが、それでも検査結果が出たらなるべく早めに再検査した方が良いとのこと。一方、糖代謝や肝機能などが「要再検査」であって、3ヶ月ほど生活改善をしてから検査に行くというのでも構わないのだそうです。血圧であれば2週間ほど。



 それから、食事は3回にきちんと分けて取った方が良い。また、できる限り20時以降の食事は避ける。俗に「肥満遺伝子」とも言われる、脂肪細胞の中で脂肪酸・コレステロールの合成を活性化させる一方、脂肪酸の分解を抑制するBMAL1(ビーマルワン)が、16時頃より活性化し始め、22時から2時にかけて活動のピークを迎えるからだそうです。どうしてもお腹がすくようであれば、クルミなどナッツ類を摂る(食べ過ぎに注意)。そして、前述のPFCバランスですね(蛋白質13%~20%、脂質20%~30%、炭水化物50%~60%)。流行りのファスティングや炭水化物を極端に減らすダイエット法は、個人的にも疑問を持っていました。

 健康維持にあたっては食事とともに欠かせないのが運動。やはり健康に王道なしですね。僕もコロナ以降ジムは退会してしまいましたが、時間の確保が難しい方は、細切れの時間を使って1日数回に分けて運動するのでも、健康管理という視点から言えば構わないのだそうです。

 僕もそれなりの年齢になってきましたので、今まであまり気にしていなかった血液系や糖代謝系の値などにも注目していこうと思います。

過去のセミナーレポートはこちら

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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