窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

「異文化対応力検定」にトライしました

2021年09月30日 | 表情分析


 昨日ご紹介した、「感情知性の基本を学ぶ」の受講に合わせ、やはりHumintellが提供している「異文化対応力検定(Intercultural Adjustment Potential Scale:ICAPS)」というテストをやってみました。

 「異文化対応力検定」とは、異文化適応と調整の成功と関連する4つの重要な心理的スキルを確実かつ有効に測定するためのテストです。長年の科学的研究により、これら4つのスキルは、文化間だけでなく、文化内における適応と調整の最も重要な予測因子の一部であることが示されています。したがって、海外に行く、異文化の人々と交流する、自分の社会や文化の中で働くなど、全般的に調整の可能性を測定するための最適なツールとなっています。

 異文化対応力検定(以下、ICAPS)は、6年かけて開発され、現在、世界中の様々な国や文化圏の人々、17,000人以上が受験しているそうです。ICAPSは、外国での生活に順応する可能性が高いか、または困難であるかを予測します。ですから、メンタルヘルスや人としての価値を測定するものではありません。

 ICAPSは、まず全体的な調整の可能性(OAP)スコアを出します。これは、他の国や文化への調整を成功させるために必要な、複合的な心理的スキルの指標です。次に、他の文化での生活への適応に関連していることがわかっている、4つの重要な心理的尺度のスコアを出します。全てのICAPSのスコア(OAPと以下の4つの尺度のスコア)の平均は50と計算され、全体の2/3が40〜60の範囲内にあります。約17%の人は60以上または40未満のスコアなので、大抵の人と比べて非常に高い、あるいは低いスコアとなります。55〜60のスコアはやや高いと見なすことができ、40〜45のスコアはやや低いと見なせます。スコアが60を超える人は、大抵の人ほど苦労せず、新しい文化に適応する可能性が非常に高くなります。また、スコアが40を下回る人は、大抵の人よりも新しい文化に適応するのが難しい可能性があります。

OAP =全体的な調整の可能性スコア
ERER =感情制御–感情安定性スコア
OPRI =開放性–硬直性スコア
FLCR =柔軟性と創造性スコア
CTSC =批判的思考と社会的誠実性スコア

 OAPを含む、上記5つの尺度は、以下のようなことを表しています。

全体的な調整の可能性(OAP)

 ICAPSの主な目的は、人が新しい文化や環境に順応することの相対的な難しさや容易さを予測することです。これを見る最善の方法が、OAPスコアを確認することです。OAPスコアは、他の尺度のスコアとは完全に独立して開発されたもので、他のスコアの平均値ではありません。

 OAPスコアが高い人が、新しい文化に適応するのに問題がないというわけではありません。ただ、大抵の人よりも困難を感じることなく適応できそうだというだけです。同様に、OAPスコアが低いということは、新しい文化に適応できないことを意味するのではなく、大抵の人よりも適応するのに苦労しそうだというだけです。

感情制御–感情安定性(ERER)

 ERERとは、自分の感情、特に否定的な感情をコントロールし、そのエネルギーを建設的な目的に向けることができる程度を指しています。それは、自分の感情経験や表現を監視および管理し、目標を達成するためにエネルギーを向ける能力です。ERERが異文化間の適応と調整にとって非常に重要である理由の1つは、適応と調整のために人が最初にやらなければならないことの1つが、その過程で生じる多くの障害に対処することであるため、そうした障害が人を感情的にするからです。昨日のブログでも取り上げた、感情反応を管理、調整する能力は、適応と調整を成功させるための鍵となります。

開放性–硬直性(OPRI)

 OPRIは、人が新しい経験、考え、感情を探究する程度を指しています。異文化間の相互作用は新しい経験と結びついているため、新しい経験への開放性は、異文化間の適応と調整に対処する全ての人にとって重要な特性です。開放性のスコアが低い人は、その反対の傾向、つまり硬直性を示します。これにより、異文化間の相互作用などの新しい経験に対処することが非常に困難になります。

柔軟性と創造性(FLCR)

 FLCRは、自分の考えや感情を新しい経験や状況に適応させることができる程度を指しています。これは、新しい経験、概念、考え方を自分のものとして吸収する能力ともいえます。FLCRは、カリスマ性、文化への適応、親しみやすさとも関連しています。柔軟性は、新しい経験を吸収し、新しい概念を学習して認知および行動のレパートリーとして内在化し、感情的にだけでなく認知的にも成長できるため、異文化間の適応と調整において重要です。創造性は、人が自分の認知的境界の外で考え、新しい適応の問題に対して新しい解決策を模索することを可能にするため、やはり異文化間の適応と調整において重要です。

批判的思考と社会的誠実性(CTSC)

 CTSCは、人が「型にとらわれず」考える、つまり創造的、ユニーク、自律的な方法で考えることができる程度を指しています。同時に、社会的規範を遵守できる程度、自分の行動が他者に与える影響を考慮する能力、柔軟性、社会の規則や慣習に対する気楽さ、他者との親交を積極的に追い求める姿勢も指しています。こうしたの特性は、異文化間の適応と調整にとって重要です。なぜなら、新しい環境で、あるいは自分とは全く違う他者と交流している間、人は規則、規範、社会的慣習を尊重し続ける必要があるからです。



 ということで、テストを受けてみました。選択式なので、すぐ終わります。終わると、5つの尺度についてのスコアと共に、各尺度についてのアドバイスが書かれたレポートがダウンロードできます。

 心理テストなどをすると大体いつもそうなのですが、これといった特徴がなく、平凡でつまらないんですよね…。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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