10月7日、公益財団法人横浜市資源循環公社様とNPO法人アクションポート横浜様が主催する、身近な環境問題について学習する学生企画「APYエコツアー2021」(オンライン)でお話しさせていただきました。
企画のテーマは、「学生×企業で想像するファッションの未来」。その一環として、みなさんが着終わった古着がどのような行方を辿っているのか、情報の少ない衣類のリサイクルの現状と課題、可能性についてお話しさせていただきました。
まずインプットとして僕の方から講演形式でお話しさせていただき、その後は参加された皆さんによるグループアウトセッションに移行しました。みなさん、古着に対する関心、捉え方も様々であること、短い時間でほぼ初耳と思われる話であったにもかかわらず、その要点を的確にとらえていらっしゃったのが印象的でした。
衣類に限らず、リサイクルの論点を整理するコツの一つは、リサイクルといえども経済システムの一つと捉えることだと思っています。環境問題を観念で論じてしまうために、視野狭窄に陥ったり、課題の軽重判断がずれてしまうといった場面にまま遭遇します。そういう意味では、参加された学生の皆さんが、衣類と他の資源物との違いや、それに伴う衣類独特の課題について、きちんと理解してくださっていたように感じました。わずかの時間に沢山の質問をいただいたのも、みなさんが真剣に向き合ってくださったからこそと感謝しております。ありがとうございました。
衣類のリサイクルをより良く理解するには、その歴史から経緯を辿るのが有用だと思います。残念なのはそうした資料が市井にほとんど存在しないことですが、当ブログの以下のカテゴリーにその辺の内容をまとめておりますので、よろしければご覧ください。
・繊維リサイクルの歴史
・ウエスものがたり
・リサイクル軍手の世界
年が明けたら、第二弾が予定されているそうです。その時にまたお会いできるのを楽しみにしております。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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