都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
原美術館 「原美術館コレクション-25年の歩み」
原美術館(品川区北品川)
「原美術館コレクション-25年の歩み」
2004/10/25~2005/1/16
こんにちは。
今日は久々に原美術館へ行ってきました。ここ最近の企画展を見ていなかったので、数ヶ月ぶりです。
この展覧会、美術にお詳しい方はもちろんのこと、私のような素人でも十分に楽しむことができると思います。ウォーホル、森村、横尾、荒木、草間、何故かシャガール・・・。名前だけでもお腹いっぱいになりそうな内容ですが、他にも楽しい作品がたくさんありました。
まずは、森美術館で見て以来、とても好きになった李禹煥。「点より No.79032」という作品がありました。画面にたくさんの四角い点が並んでいるのですが、左右から見るとその動きの方向が変化していきます。どちらから見るのが面白いでしょうか。もちろん正面から見ても良いでしょう。どこか音楽的なものを感じる要素もあります。やっぱりこの人の作品、好きです。
スラシ・クソンウォンの「Small is Beautiful-Floating Market」という作品は、部屋に入った瞬間、その鮮やかさに目がひかれました。小さな舟で賑わう水路のような場所が写された写真の上に、いくつかの果物が吊らされているのですが、それらの調和がとても見事です。写真の上に物を配置して新鮮な表現を追求すること自体は、そんなに目新しいことではないと思うのですが、この作品は完成度がとても高いと思います。騙し絵的な面白さと、鮮やかな写真の美しさ。(よく見るとあちこちに手が加えられていますが。)インパクトのある作品です。
ギャラリー5にあったジャン・ティンゲリーの「ペリカンの卵」は、とても可愛らしい作品でした。人の顔?卵の殻を割ったもの?何だかよくわからない板の小さな破片が、モーターでひたすらグルグルと廻っています。とても小さな作品なのですが、動きに愛嬌があって、しばらく見つめてしまいました。作品の前で小さなお子さんが、じーっとその動きをみつめていて、奇妙な顔をしていましたが、何を思っていたのでしょう。ちょっと聞いてみたかったですね。
他にもロバート・メイプルソープの「花」というシリーズの写真や、周鉄海の、初めて見るような質感の作品「Water」などが印象に残りました。ところで、ここへ来ると、最後はいつも宮島さんの作品を鑑賞するのですが、今日も例外なくあの部屋へ入ってきました。宮島さんの作品、私は木場にあるのが一番好きなのですが、ここにあるのも結構好きです。一緒に行った連れは、いつもイマイチそうな顔をするのですが・・・。
原美術館は、結構不便な場所にありますが、周辺環境は悪くないですし、美術にのんびりと触れることができる環境もあります。作品を前にしながら「ああでもない、こうでもない。」と、自由に言える雰囲気もありますね。しかし、それにしても、今年は本当にたくさんの展覧会を見ました。おそらく今回の原美術館で打ち止めだと思います。一年の締めにぴったりな感じでした。来年もまた行きます。
「原美術館コレクション-25年の歩み」
2004/10/25~2005/1/16
こんにちは。
今日は久々に原美術館へ行ってきました。ここ最近の企画展を見ていなかったので、数ヶ月ぶりです。
この展覧会、美術にお詳しい方はもちろんのこと、私のような素人でも十分に楽しむことができると思います。ウォーホル、森村、横尾、荒木、草間、何故かシャガール・・・。名前だけでもお腹いっぱいになりそうな内容ですが、他にも楽しい作品がたくさんありました。
まずは、森美術館で見て以来、とても好きになった李禹煥。「点より No.79032」という作品がありました。画面にたくさんの四角い点が並んでいるのですが、左右から見るとその動きの方向が変化していきます。どちらから見るのが面白いでしょうか。もちろん正面から見ても良いでしょう。どこか音楽的なものを感じる要素もあります。やっぱりこの人の作品、好きです。
スラシ・クソンウォンの「Small is Beautiful-Floating Market」という作品は、部屋に入った瞬間、その鮮やかさに目がひかれました。小さな舟で賑わう水路のような場所が写された写真の上に、いくつかの果物が吊らされているのですが、それらの調和がとても見事です。写真の上に物を配置して新鮮な表現を追求すること自体は、そんなに目新しいことではないと思うのですが、この作品は完成度がとても高いと思います。騙し絵的な面白さと、鮮やかな写真の美しさ。(よく見るとあちこちに手が加えられていますが。)インパクトのある作品です。
ギャラリー5にあったジャン・ティンゲリーの「ペリカンの卵」は、とても可愛らしい作品でした。人の顔?卵の殻を割ったもの?何だかよくわからない板の小さな破片が、モーターでひたすらグルグルと廻っています。とても小さな作品なのですが、動きに愛嬌があって、しばらく見つめてしまいました。作品の前で小さなお子さんが、じーっとその動きをみつめていて、奇妙な顔をしていましたが、何を思っていたのでしょう。ちょっと聞いてみたかったですね。
他にもロバート・メイプルソープの「花」というシリーズの写真や、周鉄海の、初めて見るような質感の作品「Water」などが印象に残りました。ところで、ここへ来ると、最後はいつも宮島さんの作品を鑑賞するのですが、今日も例外なくあの部屋へ入ってきました。宮島さんの作品、私は木場にあるのが一番好きなのですが、ここにあるのも結構好きです。一緒に行った連れは、いつもイマイチそうな顔をするのですが・・・。
原美術館は、結構不便な場所にありますが、周辺環境は悪くないですし、美術にのんびりと触れることができる環境もあります。作品を前にしながら「ああでもない、こうでもない。」と、自由に言える雰囲気もありますね。しかし、それにしても、今年は本当にたくさんの展覧会を見ました。おそらく今回の原美術館で打ち止めだと思います。一年の締めにぴったりな感じでした。来年もまた行きます。
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