「art_icle(アーティクル)」誕生!

主に現代アート関連の記事でまとめられたフリーペーパー、「art_icle」が先日創刊されました。オールカラー、計32ページ、A4サイズ大ほどの小冊子です。



「art_icle」 公式サイト

今号は「創刊0号」とのことで、いわゆる「創刊準備号」的な扱いなのかと思います。内容は、現在開催中の展覧会に関するメイン特集(「大竹伸朗展」と「ダリ展」。)と、「ギャラリーガイド」と題された展覧会の開催情報(画廊を含む。)、さらには「全国美術館めぐり」(第一弾として「清里現代美術館」がピックアップされています。)や新進アーティストの紹介記事などでした。全体的にテクストが少なく、じっくり読ませる部分はそれほどありませんが、ペラペラとめくりながら、美術の情報などに接するのにはまず無難なツールとなりそうです。豊富で鮮やかな図版を見るのもまた楽しいのではないでしょうか。

<目次一覧>
・全国美術館めぐり1 「清里現代美術館」
・大竹伸朗 「全景1955-2006(東京都現代美術館)」
・Newcomer Artist 「辻井宏明、カワノ・ナミ、木村倫子、石森忍」
・Gallery Guide
・ダリ 「ダリ回顧展(上野の森美術館)」
・PRESENT

記事の内容とは直接関係がありませんが、今回の創刊に合わせて、「art_icle賞」という賞金付きの賞が新設されています。単にアートの情報を発信するだけでなく、アーティストへ支援する形の活動はとても重要です。この姿勢にはとても好感が持てました。今後のさらなる発展が期待されます。

率直なところ、内容がやや絞り切れていないとも言うのか、一体どのような層をターゲットにしているのかが良く分からなかったのですが、(間口が広過ぎるとも感じます。)次回の「創刊1号」以降では、お馴染みの「芸力」との連携も予告されています。これは非常に楽しみです。

配布場所は、首都圏の美術館やホール、ギャラリーなどです。計6万部とのことで、私も昨日、六本木のとある画廊にていただきましたが、あまり潤沢に供給されていないのか、他の画廊や美術館などでは殆ど見かけることがありませんでした。なるべく早めの方が確実かと思います。

隔月の発行です。創刊0号は既に今月5日に、また1号は来年2月25日に発行が予定されています。(隔月発行ならもう少し先取りする形の情報が欲しいところです。ここに来てダリや大竹の特集というのが今ひとつ良く分かりません。)今後に予定されている芸力との提携と、さらにコアな内容を伴う読み物があれば、また面白くなってくるのではないかとも思いました。また、ダリやエッシャー展などのチケットのあたるプレゼントコーナーもあります。まずは、一度手に取ってみることをおすすめしたいです。
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