都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「奈良エナミ K家の肖像」 Bambinart Gallery
Bambinart Gallery
「奈良エナミ K家の肖像」
6/15-7/7

バンビナートギャラリーで開催中の「奈良エナミ K家の肖像」へ行ってきました。
1977年に北海道で生まれた奈良エナミ。2006年のGEISAI#10で金賞を受賞。その後、ポーラ美術振興財団の研究員としてニューヨークへ。近年は都内の画廊で個展を重ねている。
とここまでは画廊サイトの記述。実は私、事前に何らの情報もなく、ただぶらりと3331へ。さながら習慣のようにバンビナートのスペースへと足を運びました。
するとただならぬ気配が。椅子に座ったり何やら話し込んでいる人物などが比較的暗い色彩で描かれている。その質感、そして独特の重み。これがまた惹かれたわけです。
さて展示された絵画、シリーズの名はタイトルの通り「K家の肖像」。いずれもとある家族の日常生活をテーマとしたものだとか。よって人々の間には何らかの緊張感があるわけでもない、一種の緩い空気が。確かに親密さが感じられます。
しかしながらただならぬのはやはり色遣いや筆致。背景は暗く、一部の家具こそあるものの、そこがどこなのかがよく分からない。そして色は先に触れたように暗くまた重い。言わば親密と不穏が同居したような空間があります。
筆致、とりわけ人物を象る色面は相互に溶け合うかのよう。そして色は何層にも重なりあい、滑らかな質感を出している。それにベーコン画とまでは言いませんが、どこか肉的な連なりが。独特です。
また会場を取り囲む絵画、順に見ていくと、何らかのストーリーを追いかけている気分にも。この女性と男性は如何なる関係なのか。そして一体何を話し、何をしようとしているのか。そんなことを想像してしまいます。
作家さんのサイトがありました。ご参考までにどうぞ。
7月7日まで開催されています。
「奈良エナミ K家の肖像」 Bambinart Gallery
会期:6月15日(土)~7月7日(日)
休廊:月・火休廊
時間:11:00~19:00
場所:千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 B107
交通:東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分、東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分、都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分、JR御徒町駅南口より徒歩7分。
「奈良エナミ K家の肖像」
6/15-7/7

バンビナートギャラリーで開催中の「奈良エナミ K家の肖像」へ行ってきました。
1977年に北海道で生まれた奈良エナミ。2006年のGEISAI#10で金賞を受賞。その後、ポーラ美術振興財団の研究員としてニューヨークへ。近年は都内の画廊で個展を重ねている。
とここまでは画廊サイトの記述。実は私、事前に何らの情報もなく、ただぶらりと3331へ。さながら習慣のようにバンビナートのスペースへと足を運びました。
するとただならぬ気配が。椅子に座ったり何やら話し込んでいる人物などが比較的暗い色彩で描かれている。その質感、そして独特の重み。これがまた惹かれたわけです。
さて展示された絵画、シリーズの名はタイトルの通り「K家の肖像」。いずれもとある家族の日常生活をテーマとしたものだとか。よって人々の間には何らかの緊張感があるわけでもない、一種の緩い空気が。確かに親密さが感じられます。
しかしながらただならぬのはやはり色遣いや筆致。背景は暗く、一部の家具こそあるものの、そこがどこなのかがよく分からない。そして色は先に触れたように暗くまた重い。言わば親密と不穏が同居したような空間があります。
筆致、とりわけ人物を象る色面は相互に溶け合うかのよう。そして色は何層にも重なりあい、滑らかな質感を出している。それにベーコン画とまでは言いませんが、どこか肉的な連なりが。独特です。
また会場を取り囲む絵画、順に見ていくと、何らかのストーリーを追いかけている気分にも。この女性と男性は如何なる関係なのか。そして一体何を話し、何をしようとしているのか。そんなことを想像してしまいます。
作家さんのサイトがありました。ご参考までにどうぞ。
7月7日まで開催されています。
「奈良エナミ K家の肖像」 Bambinart Gallery
会期:6月15日(土)~7月7日(日)
休廊:月・火休廊
時間:11:00~19:00
場所:千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 B107
交通:東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分、東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分、都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分、JR御徒町駅南口より徒歩7分。
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