市川市文学ミュージアムが開館します

古くは小説の永井荷風や幸田露伴、また映画の水木洋子や演劇の井上ひさしなど、様々な作家が拠点を置いて活動した千葉県市川市。



その市川ゆかりの作家を紹介する「市川市文学ミュージアム」が、7月20日(土)、市川市生涯学習センター内にオープンします。

「市川市文学ミュージアム」開館について@市川市

会場は「通常展示フロア」と「企画展示室」、及び「資料室」の三部構成。「通常展示フロア」では市川ゆかりの作家を資料や写真、映像を使って紹介。ジャンルは映画、演劇、小説、詩歌、文芸の5つ。また「映画」と「小説」では、タッチパネルを利用して資料などを見ることが出来るとか。直感的に楽しめるように工夫されます。

一方の「企画展示室」は言うまでもなく企画展示スペース。オープニングを飾るのは1946年から亡くなるまで市川に在住した永井荷風の特別展です。こちらについては後ちほど改めて。

また「資料室」には市川に因んだ文学や映像に関する書籍や雑誌が集められているとか。閲覧の他、複写、レファレンスにも対応します。

さて先に触れたオープニングの「永井荷風展」。情報を整理しておきましょう。


「開館記念特別展 永井荷風 『断腸亭日乗』と『遺品』でたどる365日」@市川市文学ミュージアム 7/20~10/14

[概要]文豪・永井荷風は昭和21年から34年までを市川で過ごし、市川を終焉の地としました。荷風の日記「断腸亭日乗」を、永井家に遺された荷風の遺品とともにたどり、荷風の生活とその人となりを紹介します。
本展では、「断腸亭日乗」の記述と、それに対応する「遺品」を結びつけながら紹介することにより、「断腸亭日乗」の魅力を伝えていきます。
なお、今回、荷風が間借りしたフランス文学者・小西茂也が書いた荷風に関するメモのほか、荷風の葬儀映像(葛飾八幡宮所蔵)を初めて展示します。

[関連イベント]
・川本三郎氏講演会(評論家)「荷風をめぐる女性たち」
 9月7日(土)午後2時/グリーンスタジオ/定員220人/申し込み8月6日(火)必着

・はこ崎博生氏講演会(葛飾八幡宮宮司)「父はこ先鴻東(こうとう)と荷風の交友」
 8月7日(水)/午後2時/ベルホール/定員46人/申し込み7月24日(水)必着

・映画上映「墨東綺譚(ぼくとうきたん)」(1960年120分)
 7月28日(日)午後2時/グリーンスタジオ/定員220人/申し込み7月17日(水)必着

・ギャラリー・トーク(文学ミュージアム学芸員によるギャラリー・トーク)
 8月1日(木)午後2時/申し込み不要

なお展示概要、及びイベント申込詳細などについては市の広報にPDFでアップされています。そちらもご参照下さい。

「文学ミュージアムオープン」@広報いちかわ(H25年7月6日)



市川市文学ミュージアムのオープンする同市生涯学習センター(メディアパーク市川)は、中央図書館なども入る複合文化施設。JR線、都営新宿線本八幡駅からは歩いて15分強ほどです。

また市内には数少ないとはいえ、荷風ゆかりの神社や行きつけだった料理店も健在。荷風の足跡を追いつつ、文学ミュージアムで彼の業績を知るのも面白いのではないでしょうか。

「荷風の散歩道」@市川市

市川市文学ミュージアムは7月20日(土)に開館します。

「永井荷風 『断腸亭日乗』と『遺品』でたどる365日」 市川市文学ミュージアム
会期:7月20日(土)~10月14日(月・祝)
休館:月曜日。但し7/15は開館。
料金:一般400(320)円、65歳以上320円、高校・大学生200(160)円、中学生以下無料。
 *( )内は20名以上の団体料金。
時間:10:00~19:30(平日)、10:00~18:00(土日祝)。最終入場は閉館の30分前まで。
住所:千葉県市川市鬼高1-1-4 市川市生涯学習センター2階
交通:JR線・都営新宿線本八幡駅より徒歩15分。京成線鬼越駅より徒歩10分。
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