都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
春の琳派関連展示情報 2014年
先日、ブログでご紹介した芸術新潮の「宗達のすべて」にも記載がありましたが、この春は宗達・光琳・抱一の「風神雷神図屏風」など、琳派関連の作品が都内でいくつも公開されます。
「宗達のすべて」 芸術新潮 2014年4月号(はろるど)
主な展示情報をまとめてみました。
[風神雷神図屏風]
俵屋宗達:「栄西と建仁寺」@東京国立博物館・平成館 3/25~5/18
尾形光琳:「日本美術の流れ」@東京国立博物館・総合文化(常設)展 4/8~5/18
酒井抱一:「日本絵画の魅惑」@出光美術館 4/5~5/6
鈴木其一:「江戸絵画の真髄」@東京富士美術館 4/8~6/29
東博の特別展+総合文化展で宗達、光琳作、また出光での抱一作の屏風絵に加え、東京富士では其一作の襖絵の「風神雷神図屏風」も公開されます。ちなみにこちらは全期間の展示だそうです。つまり会期の重なる4/8~5/6の間は、上野、日比谷、八王子を回ることで4作全てを観覧することが出来ます。
「江戸絵画の真髄」@東京富士美術館 4/8~6/29
なお東京富士の「日本絵画の真髄」、チラシの図版に伝宗達の「松桜図屏風」や其一の「萩月図襖」などが掲載されています。リストが出ていないので何とも言えませんが、琳派ファンとしても注目の展覧会になるかもしれません。
[燕子花図屏風]
尾形光琳:「燕子花図と藤花図」@根津美術館 4/19~5/18
恒例の燕子花の季節がやって来ました。根津美術館の「燕子花図と藤花図」において、光琳の名作、「燕子花図屏風」が展示されます。また本展では他に伊年印の「四季草花図屏風」なども出品されます。
[月に秋草図屏風]
伝俵屋宗達:「日本絵画の魅惑」@出光美術館 4/5~5/6
[八ツ橋図屏風]
酒井抱一:「日本絵画の魅惑」@出光美術館 5/9~6/8
ともに出光美術館の「日本絵画の誘惑」での展示です。抱一の「風神雷神屏風」の出る前期には伝宗達の「月に秋草図屏風」が、展示替え後の後期には抱一の「八ツ橋図屏風」が出品されます。また後期はちょうど根津の「燕子花」展と重なる期間でもあります。根津、出光で燕子花、八ツ橋をあわせて楽しむのも良いかもしれません。
[草花図屏風、神功皇后・武内宿禰図、毘沙門天像、老松双鶴図、琵琶湖風景図]
鈴木其一:「江戸絵画の19世紀」@府中市美術館 3/21~5/6(前期:3/21~4/13、後期:4/15~5/6)
現在、府中市美術館で開催中の「江戸絵画の19世紀」です。其一作が計5点ほど展示されています。なお会期中展示替えがあり、全期間に出ているのは「毘沙門天像」のみです。(他4点前後期で2点ずつ展示)。またあわせて其一の長男の守一の「秋草図」も前期で展示中です。
この他、千葉市美術館でもう間もなくはじまる「光琳を慕う 中村芳中」においても、琳派関連の作品が多数出ることが予想されます。
「光琳を慕う 中村芳中」@千葉市美術館(4/18~5/11)
会期中には大規模な展示替えも行われます。(出品リストがまだ公開されていません。)もちろん追いかけるつもりです。
最後に少し先ですが、琳派展の情報です。来年1月に畠山記念館で「THE 琳派」展が開催されます。
「開館50周年記念 THE 琳派ー極めつきの畠山コレクション」@畠山記念館 2015/1/17~3/15
定評のある畠山の琳派コレクションです。2007年には同じく琳派展を開催。また2011年には抱一展もありました。
「風神雷神図」 酒井抱一
光悦の赤楽や乾山の名品の他、久々に抱一の「十二ヶ月花鳥図」の畠山本なども公開されるのでしょうか。そういえば同記念館には抱一の軸画の「風神雷神図」もありました。まずは期待したいです。
展示情報の詳細については各美術館のWEBサイトをご参照下さい。(また他にも琳派関連の展示の情報があれば、コメントに寄せていただけると嬉しいです。)
「宗達のすべて」 芸術新潮 2014年4月号(はろるど)
主な展示情報をまとめてみました。
[風神雷神図屏風]
俵屋宗達:「栄西と建仁寺」@東京国立博物館・平成館 3/25~5/18
尾形光琳:「日本美術の流れ」@東京国立博物館・総合文化(常設)展 4/8~5/18
酒井抱一:「日本絵画の魅惑」@出光美術館 4/5~5/6
鈴木其一:「江戸絵画の真髄」@東京富士美術館 4/8~6/29
東博の特別展+総合文化展で宗達、光琳作、また出光での抱一作の屏風絵に加え、東京富士では其一作の襖絵の「風神雷神図屏風」も公開されます。ちなみにこちらは全期間の展示だそうです。つまり会期の重なる4/8~5/6の間は、上野、日比谷、八王子を回ることで4作全てを観覧することが出来ます。
「江戸絵画の真髄」@東京富士美術館 4/8~6/29
なお東京富士の「日本絵画の真髄」、チラシの図版に伝宗達の「松桜図屏風」や其一の「萩月図襖」などが掲載されています。リストが出ていないので何とも言えませんが、琳派ファンとしても注目の展覧会になるかもしれません。
[燕子花図屏風]
尾形光琳:「燕子花図と藤花図」@根津美術館 4/19~5/18
恒例の燕子花の季節がやって来ました。根津美術館の「燕子花図と藤花図」において、光琳の名作、「燕子花図屏風」が展示されます。また本展では他に伊年印の「四季草花図屏風」なども出品されます。
[月に秋草図屏風]
伝俵屋宗達:「日本絵画の魅惑」@出光美術館 4/5~5/6
[八ツ橋図屏風]
酒井抱一:「日本絵画の魅惑」@出光美術館 5/9~6/8
ともに出光美術館の「日本絵画の誘惑」での展示です。抱一の「風神雷神屏風」の出る前期には伝宗達の「月に秋草図屏風」が、展示替え後の後期には抱一の「八ツ橋図屏風」が出品されます。また後期はちょうど根津の「燕子花」展と重なる期間でもあります。根津、出光で燕子花、八ツ橋をあわせて楽しむのも良いかもしれません。
[草花図屏風、神功皇后・武内宿禰図、毘沙門天像、老松双鶴図、琵琶湖風景図]
鈴木其一:「江戸絵画の19世紀」@府中市美術館 3/21~5/6(前期:3/21~4/13、後期:4/15~5/6)
現在、府中市美術館で開催中の「江戸絵画の19世紀」です。其一作が計5点ほど展示されています。なお会期中展示替えがあり、全期間に出ているのは「毘沙門天像」のみです。(他4点前後期で2点ずつ展示)。またあわせて其一の長男の守一の「秋草図」も前期で展示中です。
この他、千葉市美術館でもう間もなくはじまる「光琳を慕う 中村芳中」においても、琳派関連の作品が多数出ることが予想されます。
「光琳を慕う 中村芳中」@千葉市美術館(4/18~5/11)
会期中には大規模な展示替えも行われます。(出品リストがまだ公開されていません。)もちろん追いかけるつもりです。
最後に少し先ですが、琳派展の情報です。来年1月に畠山記念館で「THE 琳派」展が開催されます。
「開館50周年記念 THE 琳派ー極めつきの畠山コレクション」@畠山記念館 2015/1/17~3/15
定評のある畠山の琳派コレクションです。2007年には同じく琳派展を開催。また2011年には抱一展もありました。
「風神雷神図」 酒井抱一
光悦の赤楽や乾山の名品の他、久々に抱一の「十二ヶ月花鳥図」の畠山本なども公開されるのでしょうか。そういえば同記念館には抱一の軸画の「風神雷神図」もありました。まずは期待したいです。
展示情報の詳細については各美術館のWEBサイトをご参照下さい。(また他にも琳派関連の展示の情報があれば、コメントに寄せていただけると嬉しいです。)
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