都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「菊地敦己 2020」 クリエイションギャラリーG8
クリエイションギャラリーG8
「第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020」
2020/7/20~9/2
クリエイションギャラリーG8で開催中の「第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020」を見てきました。
1974年に東京で生まれたデザイナーの菊地敦己は、青森県立美術館のVI・サイン計画やミナ ペルホネンのディレクションを手がけ、書籍、雑誌、パッケージデザインなどでも活動してきました。
その菊地の「第22回亀倉雄策賞」の受賞を記念して行われているのが「菊地敦己 2020」で、会場には受賞作の「野蛮と洗練 加守田章二の陶芸」のブックデザインをはじめ、菊地が過去に発表した作品が所狭しと展示されていました。
「野蛮と洗練 加守田章二の陶芸」のブックデザインとは、2019年に菊池寛実記念 智美術館で開催された現代陶芸家、加守田章二の展覧会のカタログで、表紙には緑と朱色、それに白の曲線が緩やかに波打つような作品の模様を取り込んでいました。
一方でケースは墨一色の落ち着いた佇まいを見せていて、表紙の模様とは異なった味わいが感じられました。
そして亀倉雄策賞の選考委員により、「編集、撮影、印刷、造本のすべてにデザイナーの力が発揮された」として評価され、同賞を受賞しました。シンプルながらも、造形の魅力がダイレクトに伝わるようなデザインと言えるかもしれません。
さて今回の受賞作展で印象に深いのは、菊地が驚くほど幅広いジャンルのデザインを行っていることでした。中には菊地のデザインと知らずして日常的に利用していた書店のブックカバーなどもあり、意外な発見も少なくありません。あれもこれも菊地デザインでした。
この他、各種展覧会ポスターをはじめ、「軽井沢千住博美術館」や「横浜トリエンナーレ2008」、それに今年、東京・立川にオープンした「PLAY! Museum」など、美術に関する仕事も魅力的ではないでしょうか。
独特の揺らぎや振幅を伴いつつ、カジュアルでありながら、時に洗練された印象も与えるデザインは、それこそ一人のデザイナーの仕事とは思えないほどに多彩でした。
必ずしも広いスペースではありませんが、出展数は実に約1000点にも及んでいて、質量ともに圧倒的でした。時間に余裕をもって出かけられることをおすすめします。
新型コロナウイルス感染症対策のため、WEBでの事前予約制が導入されました。専用サイトへ連絡先などを記入し、観覧日時を指定しておく必要があります。但し当日や直前でも定員に達していない場合は、直接会場で登録した上で入場することができます。
会期も残すところ10日となりましたが、8月20日の段階において今週土曜の受付はほぼ終了しています。(日曜日は休廊。)観覧には早めの予約が良さそうです。
撮影も可能です。9月2日まで開催されています。
「第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020」 クリエイションギャラリーG8(@g8gallery)
会期:2020年7月20日(月)~9月2日(水) *会期変更
休館:日・祝日。8月9日~8月16日。
時間:11:00~19:00。
料金:無料。
住所:中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
交通:JR線新橋駅銀座口、東京メトロ銀座線新橋駅5番出口より徒歩3分。
「第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020」
2020/7/20~9/2
クリエイションギャラリーG8で開催中の「第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020」を見てきました。
1974年に東京で生まれたデザイナーの菊地敦己は、青森県立美術館のVI・サイン計画やミナ ペルホネンのディレクションを手がけ、書籍、雑誌、パッケージデザインなどでも活動してきました。
その菊地の「第22回亀倉雄策賞」の受賞を記念して行われているのが「菊地敦己 2020」で、会場には受賞作の「野蛮と洗練 加守田章二の陶芸」のブックデザインをはじめ、菊地が過去に発表した作品が所狭しと展示されていました。
「野蛮と洗練 加守田章二の陶芸」のブックデザインとは、2019年に菊池寛実記念 智美術館で開催された現代陶芸家、加守田章二の展覧会のカタログで、表紙には緑と朱色、それに白の曲線が緩やかに波打つような作品の模様を取り込んでいました。
一方でケースは墨一色の落ち着いた佇まいを見せていて、表紙の模様とは異なった味わいが感じられました。
そして亀倉雄策賞の選考委員により、「編集、撮影、印刷、造本のすべてにデザイナーの力が発揮された」として評価され、同賞を受賞しました。シンプルながらも、造形の魅力がダイレクトに伝わるようなデザインと言えるかもしれません。
さて今回の受賞作展で印象に深いのは、菊地が驚くほど幅広いジャンルのデザインを行っていることでした。中には菊地のデザインと知らずして日常的に利用していた書店のブックカバーなどもあり、意外な発見も少なくありません。あれもこれも菊地デザインでした。
この他、各種展覧会ポスターをはじめ、「軽井沢千住博美術館」や「横浜トリエンナーレ2008」、それに今年、東京・立川にオープンした「PLAY! Museum」など、美術に関する仕事も魅力的ではないでしょうか。
独特の揺らぎや振幅を伴いつつ、カジュアルでありながら、時に洗練された印象も与えるデザインは、それこそ一人のデザイナーの仕事とは思えないほどに多彩でした。
必ずしも広いスペースではありませんが、出展数は実に約1000点にも及んでいて、質量ともに圧倒的でした。時間に余裕をもって出かけられることをおすすめします。
新型コロナウイルス感染症対策のため、WEBでの事前予約制が導入されました。専用サイトへ連絡先などを記入し、観覧日時を指定しておく必要があります。但し当日や直前でも定員に達していない場合は、直接会場で登録した上で入場することができます。
【新着】変幻自在なデザインの海。『第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020』https://t.co/SzC3901Deb pic.twitter.com/IgjJqXwB4X
— Pen Magazine (@Pen_magazine) August 19, 2020
会期も残すところ10日となりましたが、8月20日の段階において今週土曜の受付はほぼ終了しています。(日曜日は休廊。)観覧には早めの予約が良さそうです。
撮影も可能です。9月2日まで開催されています。
「第22回亀倉雄策賞受賞記念展 菊地敦己 2020」 クリエイションギャラリーG8(@g8gallery)
会期:2020年7月20日(月)~9月2日(水) *会期変更
休館:日・祝日。8月9日~8月16日。
時間:11:00~19:00。
料金:無料。
住所:中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
交通:JR線新橋駅銀座口、東京メトロ銀座線新橋駅5番出口より徒歩3分。
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