2022年1月に見たい展覧会【ミケル・バルセロ/ポンペイ/松岡コレクションの真髄】

お正月もあっという間に三が日を過ぎてしまいました。私は2日に東京国立近代美術館へと出向いて『民藝の100年』展を見てきましたが、さすがに去年の年明けに比べると人出も多く、思いの外に盛況でした。

1月も興味深い展覧会が目白押しです。見ておきたい展覧会をリストアップしてみました。



展覧会

・「アイヌプリ―北方に息づく先住民族の文化―」 國學院大學博物館(2021/11/18~2022/1/22)
・「開館20周年記念 フランソワ・ポンポン展」 群馬県立館林美術館(2021/11/23~2022/1/26)
・「ミヤケマイ×華雪  ことばのかたち かたちのことば」 神奈川県民ホールギャラリー(2021/12/20~2022/1/29)
・「佐藤雅晴 尾行―存在の不在/不在の存在」 水戸芸術館(2021/11/13~2022/1/30)
・「矢萩喜從郎 新しく世界に関与する方法」 神奈川県立近代美術館 葉山(2021/11/27~2022/1/30)
・「ザ・フィンランドデザイン展 自然が宿るライフスタイル」Bunkamuraザ・ミュージアム(2021/12/7~2022/1/30)
・「開館40周年記念 白井晟一 入門 第2部/Back to 1981 建物公開」 渋谷区立松濤美術館(2022/1/4~1/30)
・「大林コレクション展 安藤忠雄 描く/都市と私のあいだ/Self-History」 WHAT(2021/9/25~2022/2/13)
・「絵画のゆくえ 2022」 SOMPO美術館(2022/1/14~2/13)
・「生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生」 世田谷美術館(2021/11/20~2022/2/27)
・「池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて」 府中市美術館(2021/12/18~2022/2/27)
・「北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか」 すみだ北斎美術館(2021/12/21~2022/2/27)
・「徳川一門 ―将軍家をささえたひとびと」 江戸東京博物館(2022/1/2~3/6)
・「ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵」 千葉市美術館(2022/1/12~3/6)
・「未来へつなぐ陶芸―伝統工芸のチカラ展」 パナソニック汐留美術館(2022/1/15~3/21)
・「ミケル・バルセロ」 東京オペラシティアートギャラリー(2022/1/13~3/25)
・「季節をめぐり、自然と遊ぶ~花鳥・山水の世界~」 大倉集古館(2022/1/18~3/27)
・「よみがえる正倉院宝物―再現模造にみる天平の技―」 サントリー美術館(2022/1/26~3/27)
・「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」 ポーラ美術館(2022/9/18~2022/3/30)
・「ポンペイ」 東京国立博物館(2022/1/14~4/3)
・「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」 東京都美術館(2022/1/22~4/3)
・「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」 東京都庭園美術館(2022/1/15~4/10)
・「はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡―古代美術、印象派、そして現代へ」アーティゾン美術館(2022/1/29~4/10)
・「再開記念展 松岡コレクションの真髄」 松岡美術館(2022/1/26~4/17)
・「21_21 DESIGN Future SIGHT」 21_21 DESIGN SIGHT(2022/12/21~2022/5/8)

ギャラリー

・「ささやきを聴く」秋山泉 展 日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリー(2022/1/5~1/17)
・「冨安由真 個展 : The Doom」 アートフロントギャラリー(2021/12/17~2022/1/23)
・「Landscape やわらかな地平のその先に」 ポーラ ミュージアム アネックス(2021/12/10~2022/1/30)
・「ドヴァランス_デザインのコモンセンス」 GYRE GALLERY(2021/12/10~2022/2/13)
・「石川直樹―STREETS ARE MINE」 ギャラリー エー クワッド(2021/12/10~2022/2/17)
・「RED 堀清英 写真展」 シャネル・ネクサス・ホール(2022/1/19~2/20)
・「クリスチャン・マークレー Voices[声]」 ギャラリー小柳(2021/11/24~2022/2/26)
・「妹島和世+西沢立衛/SANAA展 環境と建築」 TOTOギャラリー・間(2021/10/22~2022/3/20)
・「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 銀座メゾンエルメス(2021/12/17~2022/4/3)

まずは現代美術です。スペインの美術家、ミケル・バルセロの個展が東京オペラシティアートギャラリーにて開かれます。



『ミケル・バルセロ』@東京オペラシティアートギャラリー(2022/1/13~3/25)

1957年に生まれたミケル・バルセロは、絵画を中心に彫刻、陶芸など幅広い作品を手がけ、近年はマジョルカ島の パルマ大聖堂の内部装飾や、ジュネーブの国連欧州本部人権理事会大会議場の天井画を制作するなど、建築プロジェクトにも参加してきました。


今回の展覧会はバルセロの仕事を日本で初めて紹介するもので、約90点の作品にて40年にも及ぶ芸術家の活動を追っていきます。なお本展は国立国際美術館、長崎県美術館、三重県立美術館にて開かれてきた巡回展で、東京オペラシティアートギャラリーが最後の開催地となります。

過去に何度か開かれてきたポンペイに関する展示の決定版となるかもしれません。特別展『ポンペイ』が東京国立博物館にて行われます。



『ポンペイ』@東京国立博物館(2022/1/14~4/3)


これはポンペイ出土の膨大な遺物を収蔵するナポリ国立考古学博物館の協力のもと、壁画、彫像、工芸品や食器、調理具といった日用品など約150点の資料が公開されるもので、一部における当時の遺跡や生活空間も再現されます。平成館の余裕のある展示室を用いてのスケール感のある展覧会となりそうです。

ラストは改修工事や作品調査による休館を終え、2年8ヶ月ぶりに再開する松岡美術館の展覧会です。『再開記念展 松岡コレクションの真髄』が開かれます。



『再開記念展 松岡コレクションの真髄』@松岡美術館(2022/1/26~4/17)

1975年に開館した松岡美術館は、日本や東洋の陶磁器、またはフランス近代絵画やガンダーラの彫刻といったコレクションで知られ、2000年より現在の白金へと移っては作品を公開してきました。


その松岡美術館の再開を期したのが「再開記念展 松岡コレクションの真髄」で、東洋陶磁、日本画、また古代ギリシャやローマの大理石彫刻などが公開されます。落ち着いた佇まいで知られる松岡美術館にて久しぶりに名品を愛でる機会となりそうです。

WEBメディア「イロハニアート」でも1月のおすすめ展覧会をご紹介しました。

お正月は美術館や博物館へ行こう!1月に見たいおすすめ展覧会5選(イロハニアート)

それでは今月もよろしくお願いします。
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