『RED 堀清英 写真展』 シャネル・ネクサス・ホール

シャネル・ネクサス・ホール
『RED 堀清英 写真展』
2022/1/19~2/20



シャネル・ネクサス・ホールで開催中の『RED 堀清英 写真展』を見てきました。

愛知県に生まれ、ニューヨークで写真を学んだ堀清英は、ファッションやカルチャー誌などで活動し、ライブ写真からポートレートと幅広く作品を発表してきました。

その堀の新旧の写真から構成されたのが『RED』と題した展覧会で、初公開の『RED』をはじめ、1990年以降の写真や手製のフォトブックなどが展示されていました。



まず目に飛び込んでくるのが鮮烈なまでに赤く染まった空間で、そこには今回の表題作である35点の『RED』が展示されていました。



いずれも赤いワンピースを身につけた1人の女性を写していて、ほとんどは手で顔を隠すように鏡を持っているため、表情を伺うことはできませんでした。



それは堀本人こそ写されていないものの「自分自身を投影した、セルフポートレート」とされていて、まさに神出鬼没ならぬ、街中や公園、水が抜かれたプールやバーと思しき店内などを瞬間移動するように行き来していました。



また左右から視点を変えることで異なったイメージが浮かび上がる作品もあり、まるで人が分身しているようなシュールな雰囲気も感じられるかもしれません。



続くのが「WHITE」と題した純白のスペースで、モノクロとカラーを問わず、1990年以降に撮影された比較的小さな写真が100点ほど並んでいました。



そこには人物から戸外の光、また舞台の一場面を思わせるような光景が写し出されていて、顔でリンゴを隠すように持つ女性など『RED』を連想させる作品もありました。



その「WHITE」を進むと「GRAY」と名付けられた行き止まりのスペースが広がっていて、額装された写真からフォトブック、さらに映像作品などが展示されていました。



「RED」から「WHITE」、それに「GRAY」と変化する空間構成からしてドラマテックで、あたかも堀の仕事を時間をさかのぼるようにして追うことができました。



「自身の写真作品はサイコロの眼のように偶発的に導かれたピクチャーポエムである」堀清英



予約は不要ですが、混雑時は入場が制限される場合があります。



会期中は無休です。2月20日まで開催されています。

『RED 堀清英 写真展』 シャネル・ネクサス・ホール
会期:2022年1月19日(水)~2月20日(日)
休廊:会期中無休。
料金:無料。
時間:11:00~19:00。 
 *最終入場は18:30まで。
住所:中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A13出口より徒歩1分。東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅5番出口より徒歩1分。
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