あなう・・・?
まず、「ダークホース」の意味ですが、競馬でいうと穴馬、実力は分からないけれど番狂わせで勝つ馬、人でいうと、隠れた才能を持った競争相手、不気味な実力を持つ相手、ということで、要は、あまり知られていない、実力の程はよく分からない、確かに実力があると広く認められているわけではないということですね。
「ダークホースとは呼ばせられないように」と言った人は、自分がダークホースだと思われていることが不満で、もっと頑張って実力を認められたい、もうダークホースとは呼ばせないぞ、という闘志を持っているようでした。だったら「もうダークホースとは呼ばせない」と言えばいいのに、途中から「呼ばれないように」というトーンダウンした言い方に変えた・・・のかな? それでも「ら」が余計ですね、使役だか受身だか可能だか、訳が分からなくなっています。
「呼ばせないように」は使役表現、「呼ばれないように」は受身表現ですが、ミックスで「呼ばせられないように」なんてありえません。「呼ばせることができない」という意味の「呼ばせられない」はありえますが、「ダークホースとは・・・ように」という中では成立しません。ただの言い間違いではないのですよ、このような例はたくさんあるのですから。どうやら、「呼ばせる」「呼ばれる」「呼ばせられる」、「呼ばせない」「呼ばれない」「呼ばせられない」、この区別がしっかりできていないようです。
文法がきちんと理解できていないということはあるでしょうけれど、そもそも「呼ばせないように」と「呼ばれないように」の決定的な違いは何だと思いますか。私は‘決意の程’だと思います。初めは「呼ばせない」と言うつもりだったけれど、大見得を切って結果が出なかったら恥ずかしい、途中で急にそう思ってそれがそのまま言葉に出たのではないでしょうか。スポーツ選手がよく言うでしょう、「頑張りたいと思います」って。
前回、今の日本語は主体の気持ちと言葉が乖離(かいり)しているような・・・と書きましたが、気持ちそのものが定まっていない、自分自身、分かっていない、あるいは、世間の受け取り方が気になる、そういう迷いがそのまま表れているのではないかという気もしますね。口から出た言葉はそのまま人々の耳に入りますから、ふだんから正しい言葉を頭の中でしっかり整理しておきたいものです。
まず、「ダークホース」の意味ですが、競馬でいうと穴馬、実力は分からないけれど番狂わせで勝つ馬、人でいうと、隠れた才能を持った競争相手、不気味な実力を持つ相手、ということで、要は、あまり知られていない、実力の程はよく分からない、確かに実力があると広く認められているわけではないということですね。
「ダークホースとは呼ばせられないように」と言った人は、自分がダークホースだと思われていることが不満で、もっと頑張って実力を認められたい、もうダークホースとは呼ばせないぞ、という闘志を持っているようでした。だったら「もうダークホースとは呼ばせない」と言えばいいのに、途中から「呼ばれないように」というトーンダウンした言い方に変えた・・・のかな? それでも「ら」が余計ですね、使役だか受身だか可能だか、訳が分からなくなっています。
「呼ばせないように」は使役表現、「呼ばれないように」は受身表現ですが、ミックスで「呼ばせられないように」なんてありえません。「呼ばせることができない」という意味の「呼ばせられない」はありえますが、「ダークホースとは・・・ように」という中では成立しません。ただの言い間違いではないのですよ、このような例はたくさんあるのですから。どうやら、「呼ばせる」「呼ばれる」「呼ばせられる」、「呼ばせない」「呼ばれない」「呼ばせられない」、この区別がしっかりできていないようです。
文法がきちんと理解できていないということはあるでしょうけれど、そもそも「呼ばせないように」と「呼ばれないように」の決定的な違いは何だと思いますか。私は‘決意の程’だと思います。初めは「呼ばせない」と言うつもりだったけれど、大見得を切って結果が出なかったら恥ずかしい、途中で急にそう思ってそれがそのまま言葉に出たのではないでしょうか。スポーツ選手がよく言うでしょう、「頑張りたいと思います」って。
前回、今の日本語は主体の気持ちと言葉が乖離(かいり)しているような・・・と書きましたが、気持ちそのものが定まっていない、自分自身、分かっていない、あるいは、世間の受け取り方が気になる、そういう迷いがそのまま表れているのではないかという気もしますね。口から出た言葉はそのまま人々の耳に入りますから、ふだんから正しい言葉を頭の中でしっかり整理しておきたいものです。