◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「家族とお話しして」って?

2011-10-19 21:53:14 | 気になる言葉、具体例
                           何を話し合ってるんですか?

 10月9日、「お父さんがどんなことをお話ししているかというと」は、羽鳥慎一が「お話ししている」という謙譲の形を認識しておらず、ガキンチョみたいに「お話、している」という感覚でもって言っているのではないかと書きました。そして、10月12日、「家族とお話、しておいたほうがいいよね」と子どもたちに向かって話す人がいて、そのテロップが「家族とお話ししておいたほうがいいよね」だったから妙だ~~~と書きました。ほんとにみょ~~~(⌒⌒)ン。
 それで、つい先日、恐らく50代後半の、落ち着いた感じの女性がゆっくり「○○さんとおはなししていて」と言うのを聞いたものですから、テロップを書くとしたら「○○さんとお話ししていて」か「○○さんとお話、していて」か考えてみました。「お話しする」という謙譲表現だったら「○○さんにお話ししていて」ですから、この場合は「○○さんとお話、していて」と書くしかないかなぁ。
 でもね、この雰囲気ならこれもありかなぁ~と思ったのですよ。例えば、おめかしする、お出掛けする、おさらいする、お絵描きする、おねだりする、お遣いする、お休みする、そして、お話する・・・このぐらいにとどめておいてほしいですけどね。
 それから、「○○と話す」はいいですが、「○○と話させて(はなさせて)ください」は言いにくいですから、普通は「○○と話をさせてください」と言いますね。「話す」は、どちらかというと一方的、「話をする」は会話というイメージもあります。「○○と」だったら「話す」より「話をする」でしょうか、そして、「話を」が「お話」になった。ま、私はやっぱり「○○さんと話をしていて」と言いますよ。
 「お話ししておいたほうがいいよね」なら「ご家族に」で、話し合うというより、何か大切なことを打ち明けるような・・・そんなイメージではありませんか? つまり、「家族と」に「お話ししておいたほうがいいよね」と続けたテロップがどうもしっくり来ないのです。そういうわけで、「家族と」なら「話をしておいたほうがいいよね」あるいは「家族と話し合っておいたほうがいいよね」でしょう。
 要らないところにやたら「を」を入れる人がいるかと思えば、入れないといけないのに入れない人がいる、うまくいかないですねぇ~~~(ーー;)。うまくいかないといえば、Excelで数値から文字列へ、逆に文字列から計算というところがいまいち分からなくて、関数の勉強をもっとしないといけないなぁと感じましたよ。言葉も便利な道具もちゃんと使いこなさなければ何にもならないのだわ(~_~;)。
コメント
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