◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「電話にださせて」って?

2017-06-18 09:51:56 | 言葉についてあれこれ
                                  誰から?

 「特殊犯罪課・花島渉」(脚本 福田卓郎)で「電話にださせてください」と言った音無美紀子。多分、台本には「出させて」と書いてあったのでしょうね、「電話に出る」ですから当然「出させて」は「でさせて」ですが、芸能人はみんな「出演する」「出る」「出してもらう」の意味で「ださせていただく」と言いますから、つい、「電話に出る」の「出させて」も「ださせて」になってしまったようで。
 「終末期」が「しゅうまっき」と聞こえ、シューマッハか!? と笑ったのですが、これはドラマのセリフで、誰が言ったのかは忘れました。「末期」なら「まっき」ですが、「終末期」は「しゅうまつき」です。「重そうですね、何キロぐらいあるんですか?」「はっきろ」「100キロもあるんですか」「はっきろ、はっきろ」「え? は?」「はっきろ」「はっきろ? はちきろ?」という間抜けなやり取りを思い出しました。
 「林先生が驚く 初耳学!」で茶風林ナレーターが「農作物」を「のうさくもつ」と読みました。いけませんね、「のうさくぶつ」ですよ。これがけっこう多くて、「情報7daysニュースキャスター」のナレーターも、「和風総本家」の麻生美代子ナレーターも、「夢の扉+」のナレーションをやっていた向井理も、ですよ( ̄д ̄)!
 「資金」を「しっきん( ̄_)」と発音するのは「東北発☆未来塾」でナレーターを務める吉本実憂、「深さ」を「ふっかっさ( ̄__)」と発音するのは「世界の何だコレ!?ミステリー」の渡辺美佐ナレーター、「あさチャン!」では女子アナが「ばつ( ̄_)が悪そう」と言い、石川テレビの塩野利明は「指導( ̄_)した」で、何でも頭を高く発音すればいいと勘違いしている人が多すぎますね。
 先日たまたま「ブラタモリ#75名古屋」を少し見たのですが、「町人( ̄_)」と何度も言ったナレーター( ̄д ̄)! 滑舌もいまいちで、「タモリ」は「たもい」、「にぎわう」は「にぎあう」と聞こえるし、ナレーターにしては声が高すぎるけど、聞いたことのある声だなぁと思ったら草○だった。もう二度と見ないよ( ̄_ ̄)。
 正しいイントネーションで「指導してくださるのは」と言ったのは「まいにちスクスク」の大山尚雄ナレーター、いいですねぇd(⌒・⌒)good! 「にくじゅう」と言ったのは彦摩呂さん、さすがですd(⌒・⌒)good! 「肉(にく)」は音読みなので、「にくじる」ではなく「にくじゅう」が正解。
 「これは、そんな戦火を免れた、貴重な7丁の焼き型なのだ」と言った「発掘!お宝ガレリア」の浪川大輔ナレーター。テロップは「戦火を免れた貴重な7丁の焼き型」で、「そんな戦火を」ではなく「そんな焼き型」なのですよ。ですから、「これは、そんな、戦火を免れた貴重な7丁の焼き型なのだ」と、「そんな」の後にちょっと間を空けて言わなければいけないのです。
 日テレ「news every.」で、シードルの話題のときに「この、一皿に合うお酒を」と言った、かわいくまとまった声の女性ナレーター。「この料理」という意味の「この一皿」ですよ、「この」は、「お酒」ではなく「一皿」に係るのですから、「この一皿に合うお酒を」と一気に言わないといけません。変なところで切らないで!
 「もし三つ、全てが爆発したら」は「アンビリバボー」で聞いたナレーションですが、それを言うなら「もし、三つ全てが爆発したら」ですよ。前の例のように意味まで変わってしまうわけではありませんが、「三つ全てが」と続けて言うことが大切なのです。こういうのをちゃんと言えるナレーターが減っているような気がします┐( ̄д ̄)г。
コメント (2)
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