もうお正月気分はなくなってきましたが、年始のごあいさつ、同窓会、パーティーなど、ふだんとは違った集まりがあったりしてマナーが気になった人も多かったのではないでしょうか。マナーって何だろう、単なる形? 覚えるのが大変? いいえ、そうではないと思います。いろいろな人への気遣い、自然な動作、合理性、よかれと思う心、慰めや感謝、そういうものが時間をかけて整えられていった、つまり、心が形になったものだと思うのです。だから、心が分かれば簡単なのです。
人に話をするとき、聞き取りやすいように言葉をはっきり発音する、話の流れが分かりやすいように、助詞を正しく使う、これはいわば日本語のマナー、話をちゃんと理解してもらおうと思えば当然のことです。でも、これまでテープ起こしをしてきて、これができていない人が非常に多いことに気づかされ、がく然としています。皆さんはどうですか、できていますか? もしかして、「新鮮な野菜が売っている」なんて言っていませんか。
ところで、今朝、テレビをつけてすぐ、おいしそうなコーヒーの映像と「煎れたてのコーヒー」という表記が目に飛び込んできて考え込んでしまいました。まず、「コーヒーをいれる」という場合は「淹れる」で、「煎」は間違いです。しかし、「淹」も常用漢字外なので、「いれる」と表記するしかありません。
次に、「ロースト(roast)、焙煎」ということで考えてみましょう。「焙」はあぶる(焙る、常用漢字外)、「煎」は水分を除く、つまり、あぶって水分を取り除く、ほうじる(焙じる、常用漢字外)、熱を加えて水分を取り去るという意味です。その意味で「煎」を使うときは「いる(煎る、常用漢字外)」で、「いれる」だと、いって出来上がる、いることができる、という意味になり、飲み物としてのコーヒーができた状態を「煎れたて」とは言えません。しかも、「パンが焼けたよ」というときは「焼きたてのパン」であって「焼けたてのパン」ではないように、いってすぐという意味なら「いりたて」です。
目の前で豆をいり、ひいて(挽いて、これも常用漢字外)、心を込めていれてくれたコーヒーはさぞおいしいことでしょう。私は、毎朝、少量のご飯を食べた後、500グラム300円ほどのコーヒーをいれ、チョコレートを食べながら飲んでいます。これはこれでおいしく、満足しています。あ、そういえば、一度、コーヒーカップにハムスターが落ちたことがあります。
人に話をするとき、聞き取りやすいように言葉をはっきり発音する、話の流れが分かりやすいように、助詞を正しく使う、これはいわば日本語のマナー、話をちゃんと理解してもらおうと思えば当然のことです。でも、これまでテープ起こしをしてきて、これができていない人が非常に多いことに気づかされ、がく然としています。皆さんはどうですか、できていますか? もしかして、「新鮮な野菜が売っている」なんて言っていませんか。
ところで、今朝、テレビをつけてすぐ、おいしそうなコーヒーの映像と「煎れたてのコーヒー」という表記が目に飛び込んできて考え込んでしまいました。まず、「コーヒーをいれる」という場合は「淹れる」で、「煎」は間違いです。しかし、「淹」も常用漢字外なので、「いれる」と表記するしかありません。
次に、「ロースト(roast)、焙煎」ということで考えてみましょう。「焙」はあぶる(焙る、常用漢字外)、「煎」は水分を除く、つまり、あぶって水分を取り除く、ほうじる(焙じる、常用漢字外)、熱を加えて水分を取り去るという意味です。その意味で「煎」を使うときは「いる(煎る、常用漢字外)」で、「いれる」だと、いって出来上がる、いることができる、という意味になり、飲み物としてのコーヒーができた状態を「煎れたて」とは言えません。しかも、「パンが焼けたよ」というときは「焼きたてのパン」であって「焼けたてのパン」ではないように、いってすぐという意味なら「いりたて」です。
目の前で豆をいり、ひいて(挽いて、これも常用漢字外)、心を込めていれてくれたコーヒーはさぞおいしいことでしょう。私は、毎朝、少量のご飯を食べた後、500グラム300円ほどのコーヒーをいれ、チョコレートを食べながら飲んでいます。これはこれでおいしく、満足しています。あ、そういえば、一度、コーヒーカップにハムスターが落ちたことがあります。