◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「皆さんがお支払いした金額」って?

2011-10-09 09:17:34 | めちゃくちゃな敬語
                                何を話してるの?

 羽鳥慎一は、元アナウンサーなのに「○さん、△さん、お二人がお越しいただきました」ですからね、完全に間違っています。「やじうまテレビ!」のアナウンサーも「すてきなゲストがお越しいただいております」なんて言うのですから( ̄д ̄)! 正しい言い方は「○さん、△さん、お二人にお越しいただきました」「すてきなゲストにお越しいただいております」ですよ。
 羽鳥慎一は敬語を使えない、つまり、言い間違いなどではなく、正しい敬語を知らないのです。だって、「お父さんがどんなことをお話ししているかというと」なんて言うのですよ、元アナウンサーが聞いてあきれる! ただのタレントなのですからただの「羽鳥慎一」でいいですよね。
 「お父さん」というのはもちろん他人のお父さんのことですから、「お父さんがどんなことを話していらっしゃるかというと」もしくは「お父さんがどんなことをおっしゃっているかというと」、あるいは「お父さんがどんなことをお話しなさっているかというと」「お父さんがどんなことをお話しになっているかというと」・・・いろいろあるのにどれも言えないなんて・・・(ーー;)。
 ついでに言えば、「お話しなさって」「お話しになって」ですよ! 「話」ではなく「話し」ですよ!! 「話す」という動詞の連用形「話し」なんですよ!!! 「話」と「話し」、どちらも「はなし」ですが、「話」は名詞、「話し」は動詞です。「お話をなさって」の「お話」は名詞ですが、「お話しなさって」の「話し」は動詞です。テロップでも、最近、名詞の「話」なのに「話し」と書いてあるのを見かけますが、「話しを聞いて」は明らかな誤りで、「話を聞いて」が正しいのですよ。
 「本体は取り付けされていません」というのを読んで違和感を覚えますか、それとも、何も感じませんか? 本来、「本体は取り付けられていません」と書くものですが、「取り付ける」をわざわざ分解して「取り付け」+「する」、動詞があるのに、名詞+「する」と表現する人が多くなっています。
 「お父さんがどんなことをお話ししているかというと」の「お話ししている」は「ご(お)~する」という謙譲の形であり、他人のお父さんの行為を「お話ししている」なんて言えないわけですが・・・まさか・・・ねぇ、元アナウンサーがガキンチョみたいに「お話、している」って・・・でも、だから、「ご(お)~する」という形の謙譲表現であることに気づかないのかも。
 つい先日も「皆さんがお支払いした金額」と言いましたからね。ゲストを含む出演者の「支払う」という行為について司会者である羽鳥慎一が「お支払いした」と言うのは誤りです。「お支払いした」は謙譲表現、つまり、自分及び自分の側の人の行為について言うわけですから、「皆さんが」なら「お支払いになった」です。
 若いアナウンサーや一般の人たちはいいかげんなタレントの影響を受けて同じ言い方をするようになるのですから、羽鳥慎一よ、その責任の重さを知って、できれば、もう人前でしゃべらないで。しゃべるのなら、初心に返って敬語をちゃんと勉強してくださいよ~~~( ̄_ ̄)。

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