これ下さい
とても地位の高いAさんがBさんにある品物を与えました。Cさんが、Bさんに、「Aさんから品物を頂かれたんですね」と言いました。Bさんは、Cさんにとってはお客様です。Aさんは、Cさんから見ても、地位の高い、偉い人です。
こういう場合、確かにちょっと困りますね。Aさんに対する謙譲の「頂く」とBさんに対する尊敬の「れる」が合体して「頂かれたんですね」となる、その気持ちは分かるのですが、やはり変です。さて、どうしましょうか。ここはやはり「Aさんが下さったのですね」と言えばいいのではないでしょうか。このごろめったに聞かれない「下さる」ですが、これを使えばすっきりした表現になるのでとてもいいですよ。
グルメ番組でよく聞く「頂かせていただきたいと思います」の「頂かせて」、「頂く」は「食べる」の謙譲語で、それをさらに「~させていただく」という形にしたもので、二重敬語ですね。本当は「頂きたいと思います」で十分なのですが、あまりにも「頂く」を使いすぎて謙譲の意味が薄れたのでしょうか? 「では、皆さん、頂いてください」というのもタレントの間ではほぼ定着していますから、もはや「頂く」には謙譲の意味などなくなってしまったようで、ただの「食べる」です。
とても地位の高いAさんがBさんにある品物を与えました。Cさんが、Bさんに、「Aさんから品物を頂かれたんですね」と言いました。Bさんは、Cさんにとってはお客様です。Aさんは、Cさんから見ても、地位の高い、偉い人です。
こういう場合、確かにちょっと困りますね。Aさんに対する謙譲の「頂く」とBさんに対する尊敬の「れる」が合体して「頂かれたんですね」となる、その気持ちは分かるのですが、やはり変です。さて、どうしましょうか。ここはやはり「Aさんが下さったのですね」と言えばいいのではないでしょうか。このごろめったに聞かれない「下さる」ですが、これを使えばすっきりした表現になるのでとてもいいですよ。
グルメ番組でよく聞く「頂かせていただきたいと思います」の「頂かせて」、「頂く」は「食べる」の謙譲語で、それをさらに「~させていただく」という形にしたもので、二重敬語ですね。本当は「頂きたいと思います」で十分なのですが、あまりにも「頂く」を使いすぎて謙譲の意味が薄れたのでしょうか? 「では、皆さん、頂いてください」というのもタレントの間ではほぼ定着していますから、もはや「頂く」には謙譲の意味などなくなってしまったようで、ただの「食べる」です。