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今回は作品に散らばっていたイメージが結合する話数で、
シリーズをまとめてクライマックスに行く前段階として良かったですね。
冒頭の長いアバンからシリーズの布石をまとめてる感じで、
そういう話だったのか、みたいな納得感があるのが新鮮でした。
絵的にも雰囲気が違っていて、
話も絵も終盤に向けて収束してきたイメージが強かったです。
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後半に反復される殺意。
狙い通りに兄は動かされているようで、まだ躊躇いがある、という描写。
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5話のお菓子や木の実のイメージを思い出しますね。
前話数から引き続きの描写ですが、
木の実を金に例えたり、一つ一つのエピソードを想起させるようであったりして、
そういうイメージを持たせる演出が好みの方なのかなと思えたかな。
続き物の演出でそれでシリーズ全体も例えるような形が新鮮かな。
主人公がそれを手放そうとしても、
それは無理なんだというイメージの変化と会話のやり取りからの帰結。
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OP。
個人的に結構好きなOPなんですが、
今回でなぜ王様以下貴族連中が怪しい描写されてるのか合点がいって、
そういう単にイメージ先行ではなく意味合いが感じ取れてグッときたかな。
あと冒頭の主人公のアップで、
兄弟と長男、そして長男の妻とそれぞれのキャラを分けて描写してる意味合い、
そういうのを強く感じられる話数だったのも良かったです。
原作に軽く触れているのでそれぞれのキャラとの向き合い方の違いの描写だと思っていましたが、
アニメでは思惑の違いが強いイメージ。
回想的な師匠との修行のイメージは主人公視点、
その後の家族描写はそれぞれのキャラの思惑を強調していて、
それでこういう分け方をしているのかななど、
色々納得できていくのが面白いです。
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水飴の描写から水を操るものへ。
シリーズのお約束的な日本食描写からのイメージの変換。
とくに今回は敵対するものを強調するものとして水のイメージが強くて、
水を操る主人公というのが非常に示唆的。
最後に虹を出すところが結末を予感させているのかなぁ。
果たして最後に虹のような景色が見られる作品になるんだろうか。
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覗き見する方もされる方も怪しくなっていく感じ。
今回はどういう意志で相手を見ているのか気になるカットが多かったかな。
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すれ違い。
今回3回くらいすれ違うような描写がありますが、
ここはすれ違う間際にピントが手前のキャラに合って、
画面アウトでまたピントが奥のキャラに合うみたいな描写をしていて、
2人の思惑のズレを強調されている印象だったかな。
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そういうやり取りを俯瞰する夫人、みたいな。
後半にまた俯瞰で火のイメージが出てきますが、
それもまた誰かに見られているというイメージだったのかな。
細かなイメージのリフレインが作るイメージが印象的に感じられたな。
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今回なぜかシリーズで一緒にいたおっさんの神出鬼没具合も拍車がかかっていて、
それと知らず監視している、そして入れ知恵して操ってる感もあって、
味方らしい雰囲気を出しつつ怪しい感じが良かったな。
7話での忠告者としての不在もこういう怪しさを補強するのに一役買ってる感。
まあそれは言い過ぎという感もしますが。
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寝ているヴィルマを支える。
こういうアップでの示唆的な芝居もかっこよく描写されていてグッとくるな。
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主人公に向ける視点は夫人個人の思惑を意識させる感じ。
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カット割ってそれが子どもたちを意識したものだというのを強調されてる感。
ただ原作のイメージを考えると1人の女としての思惑も感じられるようで、
そこが印象的かな。
また橋の上のイメージが川、水のイメージを描いているのもどこか示唆的。
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マヨネーズ作り。
今作っぽいイメージを作りつつ分離というセリフを被せて、
やっぱり敵対するしかない、水と油の関係を描いてる風、なんだろうか?
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ゴージャス衣服も最初は何のギャグなんだ、
みたいに引いてみてましたが、
話的にこう繋げてくるのかとその点にうならされる感じ。
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弟を殺そうとする兄の意志の描写。
仲間内でやつを殺そうと発言するところでキャラに寄らないの、
兄をただのクズだという描写を避けられている印象があるかな。
あえて外すことで勝てない相手に対する憤りを意識させられる感じ。
水のイメージが綺麗なのも目を引いたな。
故郷の水のしたたる手っていうのも。
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また橋、そして水の合流。
僻地の人を王都へ呼んだことに対するイメージ。
川が主人公自身にも置き換えられるので、
夫人とのシーンの子どもたちは主人公、
引いては王国の意志をあやつる存在にならなければならない、
そしてそれは無理なんだろうな、という予感がある。
過去のシーンを修飾するようなイメージが、
その前後のシーンの意味合いを読み取れる感じで、
そういう雰囲気が印象的。
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このボロい部屋に3人を住まわせる。
口では台所も綺麗だし、と言わせつつそこを見せない。
これから相手を追い込んでいく側として、
そこから目をそらすようなやり取りと、
実際はこうっていうギャップを意識させられる感じ。
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風景の美術が印象的でしたが、
故郷の僻地へ暗殺者が迫る描写に繋がってくるのもまた一興という感じ。
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主人公の策略により最後の手下も走り去る。
ここのすれ違いではパンフォーカスでピントを合わせて見せて、
ぶつかってくる相手に対して兄が障害になっていることを強調されてる感。
その後の画面分割での明と暗が印象的。
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孤独になって再び刃を手に取る。
雨の描写がまた水を強調する感じ。
主人公は果たしてこの雨を制して虹を見れるのか。
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兄の殺意の目と怪しく笑う相手。
果たして主人公はこの窮地に対してどう立ち向かうのか、
という予感を抱かせて締め。
どういう展開になっていくのか楽しみかな。
ハードルがだいぶ上がったのは確か。
今回は5話に続いてのスタジオアド回で画面に力入っていて良かったです。
これからはもうちょい意識して見ていきたい。
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