届いた。
厚さ700P以上の設定資料集なんてそうそうお目にかかれないので、
実際に手にとって見るとそれだけで凄く感激しちゃう。
しかもフルカラー。凄いの一言。
こういう通販限定の本ってガイキング以来かな?
ガイキング コンプリートブック を語る
構成は世界観の設定、キャクター設定、メカ設定、小物設定、ストーリー解説、インタビュー、
そして原作イラストさとやすさんの設定と続きます。
文字の量が多いのも凄いんですが、設定画をいたるところで並べているのが凄いなと。
武蔵内部の設定などは特に膨大で、
実際はアニメでその全景が出てきていない浅間神社の部設定が組んであって、
改めて設定の多さっていうのに驚かされます。
原作者もさることながら、
ここまで作りこむアニメスタッフの本気具合っていうのがヒシヒシと伝わってくるような。
そしてこういうのをしっかり載っけることの出来る本である、
というところにも満足感もあって、1万でも安いんじゃないかなーと思ってしまうくらいです。
キャラクター設定。
フルカラーで影、ハイライト指定なんかが見れるのが嬉しいしカッコイイ。
イラスト担当のさとやすさんの絵や原作者のイメージ図なんかを挟みながら、
キャラクターの設定を細かく載せてて面白いです。
双嬢だったら翼の骨格設定だったりとかそういうところまで載っていたりとか。
ペルソナ君。
実際の大きさよりも大きく描いてもOKという指示なども。
コメントにも載ってますが、嘘の付き方も設定に織り込み済みなんだなーと。
武蔵八艦の自動人形。
アニメで全員出てきたのかわからないけども。
モブキャラクターの設定なども。
このシーンに出てきた等の解説込みで載ってるので見返す楽しみできていいなと。
アクションイメージ。
こういったひとつひとつの設定のデザインをされた方の名前が載っているので、
誰がどの設定をデザインしたのかっていうのがわかりやすくて面白いです。
特技監督の川原さんは浅間のアクションや双嬢の変身シーン戦闘シーンのコンテもやってたりしてて、
そういう誰が何をやったのかっていうのが整理されてるのでスタッフのファンの方や、
制作の流れなんかが気になる方にはオススメです。
この本は絵的なところを載せるのがメインのようなので、
デザインの詳しい解説なんかは少ない量ですがBD特典読んだりした方が一部はわかりやすいかも。
ストーリー解説。
監督とシリーズ構成のコメント付き。
10話はやっぱり非常にうまく行った回だったんだなぁと監督のコメント読んで改めて思ったり。
BGMなんかも凄くよくハマって良かったんですが音楽についてはあまり記述がないので、
その辺でもやもやする方はサントラの曲解説などで補完する必要があるかも。
展開をタイムテーブルで並べて時系列を確認したり、
教室で各人がどういうことをやっているのか一覧にしたりと、
細かいところの資料を載せてくださってるのがいいですね。
自分で発見する楽しみもあるかもしれませんが、
こういう設定になっているっていう裏打ちを見せてもらえるのが楽しいというか。
術式のデザイン一覧の一コマ。
レイアウトでこういう風に載せるっていうのをさらっと見せてて、
処理の流れの一端が見えるのがアニメファンとしては嬉しいかなと。
作画注意事項。
こういうのまで全部載せてるのは珍しい。
最後は原案のラフなど。
色々なページでさとやすさんのデザインラフや設定、
原作者のイメージなどは載っていますが、
それ以外のものもまたまとめて載っている充実さ。
ざっと読んだ感じゲームの攻略本が思い浮かぶような感じでした。
武蔵の内部構造なんかは寸法まできっちり設定として載せたりしていて、
そういうところを見せてくれるのがまたよかったなー。
個人的には全ての作品の解説本、ムック本なんかはこのレベルを目指して欲しいですね。
というかこれくらいのものを見せてもらわないと全然満足できないというか。
スタッフのインタビューを読むのは楽しいですけども、
オクションで設定資料なんかが出品されてる昨今、
そういうものを手にするよりはこうして商品として出してくれた方がファンとしても嬉しいですし。
スタッフのかたのデザインについてのコメントも、
インタビューだけではなく図に沿って入ってて見やすいです。
1話だけですが脚本とコンテが載ってるのも良かったな。
とりあえず簡単に紹介しましたが、まあとにかく色々載ってて作品と合わせて満足な一冊でした。
アニメも本も満足できる作品ってなかなか無いので凄く貴重な作品になりそうです。
内容的には2期のキャラデザなどを一部含んでましたけどほとんどは1期の内容だったので、
2期本も出るんでしょうかね。
だいぶこの1冊で載せてるような気がするんですがはてさて。
英国とかの設定だけでも結構な量になりそうな気もしないでも無いですが。
この本のように作品の成り立ちを硬質的に伝えてくれる本、
プロの意識が垣間見れるようなところっていうのが痺れるところだったので、
力入ってる作品はこういう本をまたドンとだして欲しいです。
同人も力入ってる本ときどきありますけど、
あれは色々な事情で本が出せないとかの理由があるというのもあるんでしょうが、
やっぱり自分が求めている姿ではないと思うので。中身にしても。
そういう意味でも境界線上のホライゾンは幸福な作品でした。
できることなら完結までアニメで見たいところです。
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