流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

中二病でも恋がしたい! 9話 を語る

2012-12-01 22:55:49 | <中二病でも恋がしたい!>




モリサマーさんの仕掛ける文化祭ならぬ銀杏祭。
アバンのモリサマーさんは好みな感じだったなぁ。
アゴを上げて上から目線でものを言うモリサマーさんとか、
髪の乱れる姿とか、個人的に魅力的なモリサマーさんだったなぁ、と。
男子たちの反応と女子たちの反応で男女を分断することで、
勇太と六花を分断して見せる感じが今回の流れ的にはいいのかなと思ったり。
今回は男子たちがモリサマーさんの言葉に反応する辺りとか、
体の伸びを強調するような動きが新鮮でそういうのが細く楽しかったかな。





今回はあまり強調するような部分を意識させない画面って感じだったような。
引きで見せながらも雰囲気を味合わせると云うよりは、
カットを割って変化をつけてみせるっていう具合になってて、
京都ではあんま意識したことないような見せ方のように感じたけど、そうだったっけ。



しかし銀杏祭といいこのシーンといい、
なんか臭いそうなイメージ出してるよなぁ、と。
こいつはクセー!とか言わせたいんでしょうか、とか。



映り込みとか。
なんか情報を詰めてくるところがどういう意図なのかな、というか。
六花姉とのやり取りの中で透けて見える嘘があるということなのかなと思ってみたりしたけど。
この辺は六花姉が説教かましてる辺りの腕の芝居の圧縮した感じの絵とか、
そういうところに目が行ったかなーと。



なんというか画面に入る、出るっていうところとか、
ジト目の使い方とか手前から手を出すような見せ方とか姉のベッドからの登場の仕方とか、
モリサマーさんが2人をくっつけようとあくせくしてる辺りのリアクションとか、
どこか武本さんチックなところを感じる演出でちょっと吃驚したな。
最後のアレも氷菓最終話的だよな、と思いましたし。
何か思うところがあったのかな。





変わったことをやっているというのはここが一番かな。
一見場面が変わることを日時計挟んで見せてるのかなーと思ったら、
日時計に座り込んでるっていう。
普通はまた違う場所に飛んだりだとか周辺でのやり取りを引きで見せたりするんだろうけど、
一旦何もない状態を見せて、
すかさず座り込んだ流れに持っていくっていうところが今までに見ない文脈で驚かされる。
日時計の影はあまり動いてるように見えないのに木の影は動いていない不思議。



神社でのアクションというかはポーズがキマっててかっこ良かったな。
凸守のポーズとか特に。
中二ワールドが出現しなくて戸惑う六花とか、
六花にチョップする勇太とかああいうところも絵だったりカット割だったりで見せてて楽しかったな、と。



勇太がポケットに手を突っ込んで立ってるのとか、
なんかカッコつけた男の子象っていうのがどこか六花視点にあるようで新鮮に見えたな。
そして何よりこの手の対比が印象的でした。
以前の北之原回でも手が印象的に描かれてましたけど、
ディテールを意識させて男女を対比してみせるアイディアっていうのは新鮮だったかな。
男女の手の対比で印象的だったのはGOSICKとかかなぁ。
http://yaplog.jp/lucyman/archive/1831

この辺は青い光の街灯ととか、やっぱ青が大事なのかなーと思ったけど、
うーんそこまで意識しなくていいんだろか。



蝶といえば石原監督。
この辺は石原さんの注文でもあったかなーとか見てて思ったシーンだったり。
もっとアニメ的な嘘の付き方、背景の変化で見せたりする雰囲気の変化なんかもあると思うけど、
こうして実際にいるものがありえない動きをするっていうのもアニメだからできることだよなーとも。
こういう嘘の付き方を割りと京都は、石原さんは嫌ってるフシがあったけど、何かあったのかな。
現実をしっかり描くからこそ虚構が活きる云々が持論じゃなかったのかな、みたいな。



安全帯つけろと思わずツッコミを入れてたら案の定な展開だった。




3Dの回りこみとかぶっちゃけ微妙なのよなーと思ったけど、
この辺は影で黒く塗りつぶして雰囲気を作りつつ、
3D的な安っぽさを感じないショットになってて印象的でした。
集中線も効果的ですよね。



いつもやっていることの再現。
勇太の部屋に行くときはロープがあるけども、という。



こうして窓越しに見せる雰囲気が結構好きだったり。
モリサマーさんたちに入り込めない空間、
でもその雰囲気を見ることの出来る、
垣間見れるというところがちょっとワクワクさせられる。



そして回り込んで見せるレイアウトと。
この辺の回り込みはまたケレン味あって凄いインパクトでした。
日常でのカメラの引き方とか挑戦的だなと思ってましたが、
氷菓最終話的なアイディアの引用感も見せられてるような印象で新鮮だったな。

前回の終わり方もハルヒ消失後の世界っていうのを意識させる、
要は何に気づいたのかっていうのを意識させるような終わり方で、
ハルヒ消失を通した後の価値観を中二病で引用してるような感じでしたし、
やっぱそういうのは意識してるのかなーというか。
今後またどういう見せ方をしてくださるのか楽しみです。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:北之原孝將
作画監督:丸木宣明

というわけで北之原回。
やっぱ最近の北之原回は楽しいなぁ。
今回もまた色々やってくださってて楽しい回でした。
次回作の北之原回も楽しみだなーと思ってたら最後にCMで新作発表されてて吹いた。



京アニショップのCMはこれ発表するための伏線だったのかと思えてきてしまうなー。
けいおん2期、映画と自分のための作品だったなーと見ながら思ってたけど、
まさかけいおん!で結構好みだったモブの子っぽい子がメインキャラとか、
山田さんはそんなに俺を喜ばせたいんですかーなんて思ってしまったり。
まあどうでもいい話。
石原さんは監督やるとコンテ回がめっきり減るので、
またバリバリローテ入って楽しませて欲しいかな。


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