流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

魔女の旅々 6話 を語る

2020-11-07 18:51:01 | ■アニメレビューとか

正直者の国へ。
今回は光が印象的なカットが多かったような印象。
光はどの作品もどの話数も最近は凝ったものをやってると思いますが、
それでも目を引く形だったかな。
アバンのイレイナを接写で見せている背景の海の光具合など目を引かれます。


海鳥の飛ぶ空など前回に続き画面の中で何かを動かす、
というのをまた意識させられる感じ。


門をくぐって国内へ。
壁を背にしたショットで、
イレイナをナメて見せるカットというのはアニメ感あるかな。
今回は兼用レイアウトも多く、
その中で見せ方を変化させたりしていてTVシリーズらしい話数という感。


鏡で自分の顔を見るイレイナ。
鏡に反射する微小な光を描いているのが印象的かな。
あと自分のことを美しいと思ってる女の子、いいと思います。


歩いているうちに木漏れ日の中へ入っての変化など、
カット内で描かれる光の変化の多様な感じに目を引かれます。
また兼用で王宮を背にしたイレイナを見せて、
国の王様との関連を匂わすあたりも伏線的で見ていて気になる部分。


太陽を背にする魔女。
度々空を見せるカットやフレアやゴーストを印象的に見せるカットがありますが、
それを背負っているのが魔女サヤという感じだったのかな。



ここの過剰な表情の変化の応酬も楽しいですね。
兼用ならではの楽しさというか。
機械的に交互に見せられる事自体にケレン味があるのかなという感。


被写界深度の変化。
なぜここでそういうのをやったのかなとちょっと気になる感じ。
誰の意識の描写なのか、みたいなのをこういうのは気にしてしまう感じ。





王宮への侵入で玉座がすぐ左手みたいな意外性に振ったり、
侵入者3人にかけて3人の兵士のキャラを立てて見たりと、
コメディ感が強い感じ。
深刻な話なのかただの迷惑人間たちの喜劇なのかと、
色々と見せてくるスポットが乱立してるようにも思えるかな。
ただそういう混沌的な楽しさはあるかも。



こちらがが構えたらあちらも同じように構える、
というバトルを盛り上げるシチュエーションを見せたかと思えば、



イレイナが攻撃を避けて後ろのサヤに命中という、
アニメではなかなか見られないカメラワークの新鮮さに目を引かれる。
そして深刻なダメージではないギャグテイストな感じが、
またバトルの場をカオス化にしていてる。




イレイナの決め台詞に対して話の腰を折るサヤ。
今回はサヤの登場で真剣な場面をカオス化することで、
シチュエーションのマンネリ化を脱却するような向きがあるのが楽しいかなという感じ。
ここもまた一種の兼用ですしね。
ただ兵士たちに囲まれる俯瞰で見せつつ、
あくまで王様とイレイナの勝負であると描くアオリの絵など、
見せたい絵についてのビジョンが見えやすい感。






ピタゴラスイッチのようにイレイナの手の内で決まった運動での剣の破壊。
派手なシーンではないですが、ハンマーの軌道を接写で見せて、
そこから砕けた剣が花になるなど、
画面の中の変化量が大きく意外性もあって楽しい。
前回に続いて花で締めてるのも地続き感があっていいですね。
今回は3Dや撮影処理が主という感じがしたし、
こういう意外性のある画面が作られてるのが楽しいかなと。


魔女の手を取る。
花を右手に取る王様の絵が最後に描かれますが、
女性を手にするという点でもかけているのかなとちょっと気になったかな。



定型的な言葉の応酬。
これが嘘で塗り固められた言葉であるという強調がこそばゆいですね。
本音、正直になるとは言葉が悪くなるという描き方だったので、
嘘とは優しさであるというのを端的に描いてる感じなのかな。
嘘をつけるようになった途端活気が満ち流麗な形になる、
という嘘っぽさが真のように描かれることに対してどこか笑えてくる。


サヤとの別れ。
サヤの手が色トレスで描かれ光の加減で背景と滲むような効果というか、
そういう光のあたり方、つまりは光を細かく描いてるのにグッと来るかな。
顔の輪郭線、鼻先辺りを色トレスでっていうのは度々見ますが、
情景として味わいながら見れるのがこのカットだったかなというのもあるかな。
鼻息エフェクトとか漫画っぽさも描きつつ、
サヤの制服の処理など細かく描かれていてついついサヤを見てしまう。


首筋エロい。
自分はイレイナ好きなのでサービスカット良きという感。


ネックレスをかけるのに怪しそうな表情をしているサヤ、
という絵を見せているのに特に何もない、
という意外性が今話数の芯なのかなという感。
まあ後の話数で触れられるのかもしれないけど。


ネックレスはディテールを含め印象的に描いているのに、
話に出ていた協会の魔女がつけている月のエンブレムについてはアップの絵などがなくて、
そういうお約束的な描写をスルーしたのかが気になる。
サヤが魔女の証のほかに三日月っぽいのをつけているのはわかるけど、
そこを強調するカットが1カットもない不自然さが凄いなと。
これを狙ってやってるんだから本当にカオスな回だったと思わざるを得ないというか。


アップでは実線でという感じ。
約束という大事なことに対して先程の引きで滲むような色トレス描写から、
肉感のある形を強調した手の描写に変化しているのがいいですね。
情景的な美しさから人間的な繋がりの美しさに移行してる感じが目を引くというか。

ちょっと話は違いますがイレイナの帽子の描写って結構見てしまうんですよね。
あ、先っちょまた揺らしてる、みたいな。
そういう細かな楽しみが個人的に多い作品かなという感。

暗い話から一転して割と楽しい話が続いたので、
また暗い話も見たくなってきたな。
次回も楽しみです。

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