●SSSS.DYNAZENON 10話
怪獣に存在を食われて過去に飛ぶ。
過去を見せながら存在をゆっくり消化する怪獣なんですかね。
ダイナレックスほか各アイテムでキャラクターの繋がりを描いているのが良かったな。
ロボットアニメらしく、正しくそれが絆の証ですからね。
蓬以外みんな女絡みというのがちょっと気にかかる。
恋が現在進行中だからこそ、
という展開の仕方はグリッドマンでもやられてましたけど、
今回は本人だからこその味、なんだろうか。
思わず隠れる夢芽。
電柱に背を預けてしゃがんだような感じにランドセルがズレてるの、グッときます。
位相、画面分割と相手と見えない壁がある見せ方は気になったな。
画面越しというのはグリッドマン的な発想で、
それを意識しているだろう構図もあったり。
実存的なんだけど、相手に触れようとしてできないとか。
今回なぜ壁を突破できたのかっていうのは玩具同士が反応した結果、
という感じなので、
ダイナゼノンの存在を通して2人は繋がっている、
というのを再度強調されている感じ。
こう書くと心の繋がりを意識してないようにも感じるけど、
蓬が夢芽のために動いたことで力を発揮したとも思えるので、
そういうことではないのかな。
画面分割はEDでも使われていて、相手の領域に足を踏み入れること、
というのを繰り返し描いている風でもあるので、
そこに踏み入ろうとするところに価値を今作は見出しているのかなという感。
割と作品の中の演出の決算的な話数になってる感があって興味深いですね。
監督ではなく五十嵐さんに託しているのも。
姉。髪のなびきいいですね。デコ萌え。
カット割るんじゃなくてPANで追うの、
その瞬間の時間を味わう感じで使ってる感があったかな。
成長した夢芽の存在に戸惑う姉。
想定線超えての描写。
そして今作定番の夢芽の髪いじり。
割と今作は夢芽の髪目当てで見てる感あるので嬉しい。
夢芽を見ない構図。
2人の姿を見ずに通信でやりあってるの、
夢芽を見続けてきて、
夢芽の言葉を反芻してきた蓬だからこそのシーンかなという気がする。
大事な場面で間に入らないことの大切さ。
しかしいつの間に通信機器になっていたのか。
見落としていた。
他のみんなを助けに行く場面、
明らかに巨大化のイメージを使っているので、
ここで蓬がようやくヒーローになった感ありましたね。
まあ巨大化とか変身とかできないんでこうなるか、
みたいな納得感はある感。
他男衆のそれぞれ。
なんというか3人とも蓬みたいに画面越しにさせられていて、
その間にいたのかな、みたいに思えるような描写だなと。
3人とも過去の世界を見ていて、
そこに見たかったものを見出そうとしていたのかなという感があるなと。
ガウマだけは玩具が攻撃するような勢いで飛んできたので、
死にそうになっているガウマには何かあるのかなという感がありましたね。
本編でもそこは引っ張っていましたし。
夢芽の話が終わったので、ガウマで今度は引っ張っていくのかな。
ナイトはもう完全にグリッドマンで完成している感じなので、
過去をいくら見つめても何も出てこなそうですが、
本人は何かあったのではないかと期待しているように見えるのが引っかかる感じかな。
夢芽のわだかまりが取れたところで、知恵の輪も解ける。
静止した時間がこの先にいてはいけないことを示唆してる感じだったのかな。
その表情に絶望の色を感じさせないところに、
夢芽の求めるものがあったのかなという感。
メガネレンズ作画今までもやっていたのかな。
意識してなかった。
だったら怪獣やっつけて!
セリフがシンクロして、同じ方向を向いているのがグッときますね。
互いを見ずに同じ方向を見ることの連帯感。
互いに救った救われたからこそなのかな。
せっかく壁を壊したのにまた壁があるような見せ方をあえてやってるの、
何でなんだろうなと思ったんですが、
気持ちの向きが揃うところを見せたかったのかなと。
またダイナゼノンを通して1つだという意識の繰り返しでもあるのかな、とか。
カイゼルグリッドナイトが全員を1つにする合体なので、
そこに向かう意識づけとも思えますが。
やはり合体は心の合体なんですよみたいな。
カイゼルグリッドナイト、
月に向かって合体したら暁の光に照らされるのめっちゃ良いですね。
夜と朝の同居は夕日と夜の同居という、
今石作品からのイメージの繋がりを意識しちゃうかな。
しかし月をバックにしていたはずなのに月に向かうバンクに繋がる、
こういう映像の繋げ方にどこか懐かしさを覚えてグッと来てしまったな。
かっこいい映像を繋げるならそこに矛盾が生じてもノープロブレム。
なぜならカッコいいから、
というかっこよさに対する絶対的自信に対する安堵感かもしれない。
今作がどう着地するのか楽しみです。
あと今回グリッドマンの玩具色々見ていて知ったんですが、
グリッドマンとマイトガインって同じ年に放映していて、
玩具は両方タカラから出ていたんですね。
マイトガインがタカラなのは知っていましたがグリッドマンもだったとは。
どう見ても肩のやつグレートマイトガインパーフェクトモードなんですが、
と思っていたので当時グリッドマンで同じような玩具が出ていたのはそういうことだったのかと。
妙に勇者的なのそれだったかとちょっとした引っ掛かりが氷解した感じ。
あと当時の戦隊はダイレンジャーだったらしく、
バズーカがドラゴンなの被ってる感あるなと。
しかし93年当時マイトガイン見てダイレン見てグリッドマン見てセーラームーン見てドラゴンボール見てetcとか思うとなんか自分の好きな作品がいっぱいあって思い返すと凄いとか思ってしまうな。まあそれ考えたら毎年凄いのかもしれない。生きているだけで凄いものが見れてしまうの凄い。
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