hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

高輪・三田周辺の坂道(3)

2016-03-03 05:00:39 | 日記

『江戸の坂・東京の坂』その70。前回の続きから。潮見坂を下りると突き当たると坂の途中に出るが、この坂が『聖坂』。


江戸時代に高野聖が開いた坂でその宿所がそばにあったため、この名前が付けられたらしい。左に曲がり坂を下るともう慶応義塾のすぐそばである。30年前に比べて校舎も立派になった。

広い道を向かい側に渡り、大学に沿って右に曲がると慶応中等部、先は道がすこし細くなり上り坂となるが、この坂道が『綱坂』。


その由来は平安中期の武将で酒呑童子征伐でも有名な渡辺綱の生誕伝説があることから付いたもの。中々雰囲気があり、小生の好きな坂道の一つである。


坂の頂上近くにはイタリア大使館があり、その先には旧三井財閥の迎賓館であった綱町三井倶楽部のクラシカルな建物がある。


ここを右に曲がると『綱の手引坂』、これは桜田通りまでつながっている。この坂道も綱坂同様渡辺綱に因むものらしいが、『手引』の意味は分からない。また、姥坂、馬場坂の別名もあるがこれも由来は分からない。


綱の手引坂と反対方向に歩くと左側にはオーストラリア大使館が見える。よく見ると階上には檻に入っているカンガルーやエミュのオブジェを見ることができる。


その手前を右手に下る坂が『神明坂』。これは坂下にある天祖神社は元神明宮と呼ばれていたことから付いたもの。


そして元の道をまっすぐに降りていく坂道が『日向坂』。この辺りに徳山藩毛利日向守の屋敷があったため、この名前が付いたが、読み間違えか、ひなた坂という呼び方もある。

坂の下まで降りると川と高速道路を越えて二の橋交差点(麻布通り)に出る。これを右に曲がるともう麻布十番まではすぐである。