春になると色々な花が同時に咲き始める。その中でせいぜい1~2mの低木ながら緩やかなアールを持った細い枝に白い花がびっしりと全体に付くユキヤナギはご存知だろうか。名前はユキヤナギとはいうものの、柳とは関係なく、バラ科の植物である。その白い小さな花をよく見ると5枚の花びらで構成されている。
原産地は日本とも中国とも言われているがはっきりしない。別名岩柳ともいうくらいで岩の裂け目などから白い細い枝を垂らすように生えている姿が柳に似ているため、この名前となったのであろう。
我が家の近くにはあまり大きな株はないが、何軒かの庭や公園に咲き乱れていて鮮やかな白い花の塊が印象的である。また、別名が『小米花』、これはいいネーミングである。
いつも桜の開花時期に満開になる白い姿は目を引く植物である。向かいの家の庭のユキヤナギはちょうど隣に咲き乱れる木瓜の赤い花と対象的で美しい。
ユキヤナギの花言葉は愛嬌、これはなんとなくわかる気がする。