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2013年6月6日以来毎日更新を決めてから本日2016年3月2日でちょうど1000日目となる。それを記念してではないが、1000という数字に関係する話を今後いくつか書いてみることとしたい。
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まず、今回は『千手観音像』についてである。観音様には聖観音、准胝観音、馬頭観音、魚籃観音などその種類は多いが、そのお姿からか日本では千手観音は人気がある。千手観音は梵語ではサハスラブジャ・アーリア・アヴァローキーテーシュヴァラというが、それでは仏像に実際は幾つ手を持つのだろう。
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千手観音には幾つかの種類があり、『十一面千手観音』『千手千眼観音』『千手千臀観音』などの種類がある。一般的な千手観音像は十一面四十二臂、つまり11の顔を持ち、前で合掌されている2本の手以外の40本の手がそれぞれ1本で『三界二十五有』と言われる仏教の25の世界を救うとされている。つまり、40×25で千ということになるのである。
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千手観音像を見たことのある方にはお分かり頂けると思うのだが、その手には色々なものをお持ちになっている。具体的には左側で宝輪、玉環、宝剣、羂索(なわのこと)、宝螺(ほらがい)、澡瓶(水さし)など20、右側で錫杖、化仏、三鈷杵(さんこしょ、法具の一種)、蒲桃(ぶどう)、胡瓶、など20、計40のものを持っているが、左手では髑髏杖(髑髏の付いたが杖)なども持っているから、機会があれば是非探して欲しい。
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千手観音像は通常は1000もの手は持たないが、中には奈良唐招提寺金堂像、大阪葛井寺本尊、京都寿宝寺本尊像などのように1000近い手を持った像もある。小生も唐招提寺の千手観音像(国宝)を見たことがあるが、5メートルもある立像でそこから大きな手が42本、小さな手が953本伸びている姿は神々しいというより、正直圧巻である。
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また、千眼千手観音像は千の眼をそれぞれの掌に持っている像で、よく見ると眼を確認することができる。
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いずれにしても千本の手がどのような衆生も漏らさず救済をしようとする観音様の慈悲と力の強さを表しているが、観音様の前で手を合わせると確かに助けてもらえそうな気がするのは小生だけではあるまい。