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『神田をぶらり』その7。今回は神田美土代町。神田美土代町は地下鉄小川町駅からほど近い小さな町だが、神田駅方面から歩くとデニーズの裏あたりというと見当がつくかもしれない。本郷通りと神田警察通りに挟まれた一角で小川町・司町・内神田・錦町に接している。
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まず読み方だが、『かんだみとしろちょう』と読む。この町の名前はよく考えると妙な名前である。というのも『神田』というのは神社の領田を意味するが、『美土代』というのも伊勢神宮に捧げる稲を育てる水田(みとしろ)があったという故事に因む名前であり、同じ意味の言葉を重ねた町名でいわば『神田神田町』的になっている。明治5年に名前が付けられた際に多分同じ意味を強調するため、この名前となったようだ。
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今でこそ小さな町だが、町名由来板によると明治時代には1~4丁目まである大きな町内だったが、次第に小さくなったようだ。
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町にはかつては豊島屋(現在は東村山市にある酒蔵、金婚・屋守といった銘柄を造る)の本店や東京YMCA会館など特色のある建物もあったが、両方とも今は移転してその姿はない。
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現在は住友商事美土代ビル、住友不動産神田ビルなどオフィスビルが立ち並ぶが、正直言って新しいビルばかりであまり面白みのない町。もちろん、周囲には本郷通りの向かい側の『顔のYシャツ屋』の面白い看板も。(オーダーYシャツ専門店、神田小川町)
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また、一本裏には神田で最も有名な居酒屋『みますや』(神田司町2丁目)など飲み屋も点在するのではあるが。
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ちょうど町を歩いていると割烹店の前で猫が気持ち良さげに眠っていた。いや、神田の裏町はこうしたのんびりした風景も残されている。
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